スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

オークス&排尿の秩序付け

2010-05-23 19:05:27 | 中央競馬
 牝馬クラシック2冠目の第71回オークス
 好発はアグネスワルツでしたがこれを制してニーマルオトメの逃げ。先頭と2番手,2番手と3番手はやや開いてのレース。ショウリュウムーンが今日は早めの3番手。好位勢の直後にアプリコットフィズ。オウケンサクラとサンテミリオンはこれらの後ろの中団で,これを見るような形でアパパネ。最初の1000mは60秒6。今日の馬場状態を考えればかなりのハイペース。
 直線に入るとすぐにアグネスワルツが先頭に。これをサンテミリオンが追い掛け,交わして先頭に立つと外からアパパネ。脚色はアパパネがよく,事実一旦は先頭に立ったと思うのですが,ここから馬体が合うとサンテミリオンが差し返し,ほとんど並んだままゴール。長い長い写真判定となりましたが,結果は日本の大レース史上初の1着同着。アグネスワルツが3着に粘りました。
 アパパネ桜花賞から連勝で大レース3勝目。距離が不安視されましたが,同世代の牝馬相手ということで,能力で相殺された格好。逆にいえばそれだけ高い能力を持っているということだと思います。父はキングカメハメハ。馬名はハワイ棲息の鳥。
 サンテミリオンは今年1月のデビューから連勝。フラワーカップを3着に負け桜花賞出走はならなかったもの,オークストライアルのフローラステークスを制していました。一旦は交わされてからの巻き返しで,非凡な勝負根性であると思います。父は2004年JRA賞年度代表馬のゼンノロブロイ。馬名はフランスの地名。
 アパパネに騎乗したのは蛯名正義騎手。桜花賞以来の大レース制覇でオークスは1999年以来の2勝目。管理している国枝栄調教師も桜花賞以来の大レース制覇で,オークスは初勝利。
 サンテミリオンの鞍上は横山典弘騎手。先週のヴィクトリアマイルに続く2週連続の大レース制覇。オークスは初制覇。管理しているのは古賀慎明[まさあき]調教師はこれが大レース初制覇です。

 現実的にいいますと,,すなわちある人間の身体を何らかの秩序に従って運動ないしは静止に決定するようにする様式は,現在の考察の対象としている排尿という運動に関連する場合には,この運動を我慢することを秩序付けるというよりは,むしろこの排尿という運動自体とある外部の物体,具体的にいえばそれはたとえばトイレということになりますが,その知覚を秩序付けていくことだといった方がいいかもしれません。この知覚と排尿という自分の身体の運動とが一定の秩序を形成していくにしたがって,この知覚が生じない場合には,身体は自然と排尿という運動を我慢するようになっていくからです。いい換えればこの運動を自然に習得していくようになるのです。
 もっとも,排尿自体にせよこれを我慢することであるにせよ,こうした運動は人間の身体がなす延長作用であり,知覚というのはそれに対しては人間の精神がなす思惟作用であるということになりますから,第三部定理二に準拠してより正確にこれをいい表わすならば,たとえばトイレを代表するような外部の物体からの自分の身体に対する刺激と,排尿という運動を秩序付けていくことが躾であるといった方がいいかもしれません。
 人間の身体がこのように秩序付けられ得るということについては,たとえば各人における表象像の連結の相違を説明した第二部定理一八の備考とか,表象の動揺について説明した第二部定理四四の備考などは,直接的にこれに言及しているわけではありませんが,身体の秩序付けが行われ得ないならばこうしたことは可能ではないといえますから,スピノザの考え方とは齟齬を来すということはないでしょう。表象はあくまでも思惟作用ではありますが,第二部定理一八系の証明にあるように,人間の精神がどんなものであれ何かを表象する場合には,それと同一個体であるとみなされなければならない何らかの運動がこの人間の身体のうちに生じているからです。要するにこれは,ある事柄を延長の属性のもとで説明するのか,それとも思惟の属性のもとで説明するのかの相違にほかならないと思います。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする