スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

表彰選手&知性

2007-01-20 21:46:55 | 競輪
 17日に昨年の競輪の表彰選手が発表になりましたので、紹介し短評を入れます。
 最優秀選手(MVP)は福島の山崎芳仁選手。突出した成績を残した選手がいない中、年間平均競走得点1位というのは、年間を通して高いレベルで安定した活躍をしたといえると思います。高松宮記念杯、東王座戦、熊本記念、福井記念京王閣記念に優勝。記念競輪が昨年になって初制覇ですから、一気に台頭したといえるでしょう。
 優秀選手は3名で、まず秋田の有坂直樹選手。競輪グランプリ優勝ですから当然。ここのところ、小野俊之選手、加藤慎平選手と、グランプリの覇者が翌年は不振に陥る傾向があるので今年も頑張ってほしいです。ほかに静岡記念と宇都宮記念に優勝があります。
 そして群馬の手島慶介選手。S級優勝7回は全選手中のトップですからこれも当然。ふるさとダービー防府函館記念に優勝しました。
 最後に熊本の合志正臣選手。この選出は意外な感じもしましたが、全日本選抜共同通信社杯でビッグ2勝ですので、寛仁親王牌優勝の後閑信一選手より成績面でやや上回っていたようです。
 優秀新人選手は北海道の菊地圭尚選手。このカテゴリーからは文句なしの選出でしょう。
 特別敢闘選手に福島の佐藤慎太郎選手。優勝なしは不満ですが、GⅠで4回決勝進出は立派です。
 国際賞は自転車競技関連なので割愛。日本選手権に優勝し、グランプリで引退した福岡の吉岡稔真選手に特別賞。これは昨年に限らず、競技生活中の実績を考えれば当然でしょう。

 第一部定理一六の残された最後の問題は、無限に多くのinfinitaものというのを、スピノザが無限の知性intellectus infinitusによって把握されるすべてのもの、と置き換えている点にあります。しかしこれは、知性というのが個々の観念ideaの総体であって、無限知性というからには、観念として形成され得るすべての観念を含んでいるということに注意しさえすれば、第二部定理七系から明白であると思います。
 というのは、神Deusの本性naturaから形相的にformaliter起こることが、同一の連結connexioと秩序ordoで神の観念から客観的にobjective生じるのであれば、神の観念(知性)のうちに含まれる観念は、形相的に生じるすべて(無限に多く)のものの観念全部であって、かつそれ以外の一切の観念は含まれないということになります。ところで、無限知性というのは、実際には神の知性、あるいは正確にいうなら神の本性を構成する無限に多くの属性attributumのうちのひとつである思惟の属性Cogitationis attributumから直接的に生じる無限様態modus infinitusのことなのです。したがって、無限知性に含まれる、あるいは無限知性を構成する観念というのは、神の観念とそれに含まれるすべての観念、いい換えれば、神の観念から客観的に生じるすべてのものということになります。したがって、神の本性から生じる無限に多くのものというのは、無限知性によって把握されるすべてのものと同じことになるのです。
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