スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

蜘蛛&個物

2006-04-10 22:28:57 | 哲学
 スピノザは蜘蛛を飼っていました。これについては清水禮子さんとドゥルーズGille Deleuzeが言及しています。
 清水さんによれば,蜘蛛は絶対に群れない虫であって,そこはスピノザに似ている。そして,蜘蛛の巣というのは,蜘蛛が作り出すものであるにも関わらず,あたかも自然の一部と化していて,しかも形態にも一種の美的要素がある。それはスピノザが哲学によって生み出そうとしていたものに似ているのではないかということです。
                                          
                         
 一方,スピノザは趣味として,飼っていた蜘蛛同士を闘わせて遊んだそうですが,このことにドゥルーズは,どんなものにとってもそれ自身の破壊あるいは死が,徹底的に外在的なものである(たとえば第三部定理四)というスピノザの思想を見出しています。
                         

 明日はふるさとダービー小松島の決勝です。競輪祭に続きほぼ先行一車といっていい海老根選手にチャンス到来。もうひとり,調子のよさそうな志智選手にも期待してみたいところです。

 そして将棋の名人戦も明日から。決着は明後日です。

 第二部定理九を理解するためには,まず個物res singularisの何たるかを知らなければなりません。
 『エチカ』でいう個物とは,実体substantia(神Deus)の変状affectio=様態modusのうち,有限finitumであるもののことです(第二部定義七,第一部定理二五系)。つまり、たとえばある一定の限られた空間のうちに存在するものや,ある一定の時間tempusのうちに存在するもののことです。
 実際には,僕たちが日常生活のうちに知覚するpercipereものはすべて個物であると考えて構いません。そして,真の観念idea veraはその観念の対象ideatumに本性naturaが一致するのですから,個物の観念ideaも個物の本性を有します。すなわち,現実的に存在する個物の観念とは,思惟属性Cogitationis attributumの有限様態であって,それ自体が個物なのです。
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