analog player & Vacuum valve amplifier (Electron Tube Amp)

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故障・事故等が起きても当方責任は負いかねます。

ラインアンプの低域を伸ばす方法(10)ライントランスを単体で測定してみる (importance)

2020-05-31 14:03:45 | LfD-1

前回三台のトランスのF特を比較したときに、F特測定法の回路図がアイエスオーの物に載っていたのを見て思い出した。

それを使ってTSMのトランスを測定してみた。このトランスは5kΩ:600Ωという事でヤフオクで購入。前からF特の測定をやってみたいと思ってたが、やり方が分からなかった。

 

※今回は1kΩより下の低域のみ測定した。

 

 

①トランス一次側巻線と発振器の間の抵抗器はrp=Zp/2なので、手持ちの関係から2.4kΩとし、二次側は600Ωとした。

F特は、下グラフ赤い線。

F特は良くない。出力インピーダンスを測定しみたら、750Ωとなった。

F特を良くするにはどうするか。この抵抗を替えてみよう。

 

 

②半分の1.1kΩにしたら、出力インピーダンスは360Ω。

F特は下グラフ青い線。一番良いが、それでも低域端で-3dBを切る。

 

③試しに①の2倍の5kΩでやったら、さらに悪くなった。上グラフ緑線。出力インピーダンスは1452Ωと高くなった。

 

以上から、真空管の内部インピーダンスが低ければ低域が伸びる。しかし出力インピーダンスも下がってしまう。NFB量を増やすと低域が改善されていくことから、NFBを掛けることは回路のインピーダンスを下げる、ということは真空管の内部抵抗を下げるのと同じことになるのだろう。

 

 

 

電力伝送は600Ωでの受け渡しが一番効率が良いという。ならば二次側インピーダンスZsが600Ωとなる一次側の抵抗Zpはいくらなのか?この抵抗を探るために100kΩの可変抵抗を取り付け、探ってみた。

 

結果はほぼ2kΩ。

グラフにこの時の曲線を追加してみた。

上グラフの低域側、真ん中辺り青緑線(赤線のすぐ隣)だが、2.4kΩに近い。

 

 

 

Ⅰ.rpとRL(Zp)が同じ時に効率が一番良い、と言われている。

ならば一次側負荷インピーダンスZpの最適値は2kΩと考えるか?

効率がいいというだけで、トランスのインピーダンス変換は設計通りの一次側を考えると、Zpを5kΩとして、

rp2kΩ:Zp2.5kΩ(PPなので半分)=Zs600Ω、ということか?rp=Zpとならないのだが。

この辺はイマイチしっくりこない。

取り敢えず最適インピーダンスが2kΩというのは分かった。

トランスの規格5kΩ:600Ωというのも、「こんな感じ」と思えるようになった

 

Ⅱ.トランスのインピーダンスと周波数の関係については、rpが低いほど周波数特性(低域)は伸びる方向に行く。しかしZsが下がってしまうのでここで600Ωと規定すると一次側rpが2kΩとなり、その時のF特が上グラフ青緑線(低域側真ん中辺、二本近くなっているものの片方)。

これが定格の周波数特性という事だとしたら、あまり良くないな。

周波数特性を良くしようとrpを下げるとZsも下がってしまう。上手くいかないな。というかrpを2kΩで使った時のF特がこれ、と決まってしまう。定格ってこういう事?

 

前回NP-126、HL-20k-6、FM-10k-600のF特を重ねたグラフにTSMを追加してみた。

一番下の黄緑色の線。ありゃりゃ。

 

 

いやあ、トランスが少しずつ分かってきた。

っと言っても、使い方を探ってるだけで、歪とかヒステリシスなんちゃら・・・ネガティブな部分は全く分かんないんだな。

道のりは長い。

 

20200515

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釣行29

2020-05-31 01:20:10 | 釣り

またまた来た。今日は4時を少し回って仕掛けを投げた。今日は延竿ではやらない。

5時半回っても小さい当たりしか来ない。

バスロッドの方で少し大きい当たりが来て、その後魚が跳ねた。

針を外したようだった。

餌を交換した。

6時を回って今日はダメかな?と思い餌を交換しようと竿に近づいたらグイっと引いた。

「来たっ」

リールを巻くと手ごたえが無い。

不意に引かれた。

バレてない。

ゆるゆる引くが、力強い。

ラインが5号では心許ないので、ラインを送る。

岸の茂みに潜られたが、少しずつ引く。

ようやく姿を見せた。

いつものサイズだ。

タモの使いが慣れてなく取り込みに苦労した。

持ち上げようとしたらずっしり。

サイズを測ったら、71cm。過去最高だ。

顔がかわいいし、ひれも小さいので固有種の野鯉かと思ったが、肩が盛り上がっている。残念。

やはりここは固有種が居たんだろうな。ただ、上流の水沼ダムで鯉を放流したら、そいつが落ちてきてもおかしくない。

ここは大きいのが居る。

7時前だが納竿とした。

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ラインアンプの低域を伸ばす方法(9)ほかのトランス検討

2020-05-31 00:02:07 | LfD-1

もうやることはやった感が有る。

出力インピーダンスと低域の両立するにはOPTを替えるしかないのか?

市販の他のトランスのF特を検討しよう。

 

ハシモト HL-20k-6 (ラジ技誌で使われたフォノイコの段間トランス。) 5k (S) :600でのデータ。

アイエスオー NP-126 10k (PP) :600でのデータ。

ゼネラルトランス FM-10k-600 10k (S) :600でのデータ。

この三機種のデーターシートを読み取って、F特を重ねてみた。

なんと、NP-126の低域が一番良さそう。上グラフ薄い青い線。

ハシモトとゼネラルトランスは似てる。赤線と緑線。

みんな似たものかと思ったが、結構違うのね。浅はかだった。

まあ、基準信号等条件が同じでは無いようなので単純比較は出来ないが、私の聴いた感じと何となく似てる。納得。

フォノイコはRIAAのCR定数を変えられるのと、NFBが設計で10dBと多めにしてるので段間トランスのF特は多少は容認できるのかもしれない。

そう考えると、NP-126はラインアンプに戻すのが良い。ラインアンプはあまり小細工しないで裸の特性で勝負できたらなぁ、と思う。

 

20kΩ:600Ωのトランスなら何でもいいと思ってたが、適材適所って有るのかもしれない。

もっと早くに見ておけばよかった。

 

 

 

 

 

 

20200514

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