せっかく組み上げたフォノイコなのだが、左チャンネルの音が小さい。
各部の直流電圧を測って問題ないのだが、音が小さい。なんだこれ?こんなの今までなかった。
今までならパニックだったが、今は違う。
6mVのサイン波を入れてみた。初段E80Fは39dBとのことなので、89倍の0.53Vがプレートから出るはずである。これが0.04Vほどと一桁小さい。
真空管E80Fを入れ替えたが変わらない。
段間トランスの電圧をDMMで測った。
そうしたら初段の交流出力電圧が動いた。DMMを外すと電圧が戻る。
まさかのコンデンサー容量抜けを確認をしたが、問題ない。抵抗値も測定範囲外。
電源入れたままソケットの頭を少し動かしたらまた電圧が動く。
修理屋のHPを見るとソケットの信頼性が悪いというのを結構見る。ここにきてやっとそれが出たか、とソケットの交換をした。画像は外したソケット。問題あるようには見えない。
もう一回サイン波入れて測定。
なんとまだ駄目だ。DMMを繋いだら、また直った感じ。
DMM繋いで直ったってことは、グリッドリーク抵抗がアースされてない?それの代わりをDMMでやった?
良く見れば、Rgの半田がおかしい。はんだ付けをやり直してもう一回サイン波投入。今度はうまくいったようだ。30分ほど様子を見たが、変化なし。
直流電圧が良くて交流電圧が悪い、なんてあるのかなぁ?
さてさて、ようやっとメインシステムのアナログを鳴らせるな。
やっぱり音が小さい。
・・・・真空管か?入れ替えたら小さい音が左右入れ替わった。
真空管か。そういえばダメなほうはJJのECC82Sだ。私はJJと相性が悪い。
しかし、パワーの電源を切って、真空管の頭を少し動かしたら音が戻った。
と言っても若干小さいが、これなら問題ないレベル。
いま、NS‐10MMで鳴らしてるが、これが小気味良い。それなりの音場だが、鳴り切ってる感じがする。
こんな小さいスピーカーから心地よい余韻が出る。小さいスピーカーからだからかな?
後で思い出したが、音が小さいほうが正常で大きい方はNFBを外したままだった・・・。
20200501