analog player & Vacuum valve amplifier (Electron Tube Amp)

こちらの記事は製作・修理・改造を推奨するものではありません。
故障・事故等が起きても当方責任は負いかねます。

ネットワークのお勉強 MH

2021-11-18 00:04:27 | SP・NW

ミッドハイのネットワークが合っているかどうか考えてみる。

 

 

まずはメモの回路をもう一度確認する。

※検討用の回路図ですので正確ではないと思われます。参考にしないように願います。

これだとイメージが湧かないので書き直す。

やはりこの回路図になる。

ここで注意書きを見つけた。

※画像はヴァリアスクラフトさんより

ダメっと言ってもハイカット・ローカット両方あればできちゃうじゃん。

取り敢えず無視することにした。

まあ、ハイパスがプラス側、ローパスがマイナス側と取れん事も無いではない。

 

 

 

DS‐3000 のクロスは下から350、 1,350、 4,500Hzだ。

MHは下は1,350、上は4,500のクロス。

下グラフ赤線がMHの周波数特性(実測)。

これだと下は800、上は6,500位か。

MHネットワークを図で分解してみた。

 

まずはHPFから。

上の図オレンジ線はがHPFと考える。

一般に-12dB/octの HPF は下図のようになる。(カッコ内はDS‐3000の値)

当たらずとも遠からず?

DS‐3000の定数でクロスの計算方法が解らないので、各定数の場合で検討してみた。

例えば、C1が 10μF 、L1が0.42mH,C2が30μFの時、クロス1,740Hzで-18dB/oct

  C1が9.61μF、L1が 0.4mH ,C2が28.8μFの時、クロス1,810Hzで-18dB/oct

定格1,350に対しては誤差と呼べる範囲には無い。

(けど、グラフのひとマス中に入ってる。すごく大雑把に見れば合ってる。)

 

 

 

次にLPFについて。

上の上の図、緑線がLPFと考える。

一般に-12dB/octの LPF は下図のようになる。(カッコ内はDS‐3000の値)

此方も微妙な感じ。

C1が10.8μF、 L1が 0.4mH の時、クロス1,710Hzで-18dB/oct

C1が 5.6μF 、 L1が0.21mHの時、クロス3,300Hzで-18dB/oct

これは差が大きすぎる。

コイルの値が大きすぎなんだ。

 

 

ナンだけど、

F特を実測すると計算程おかしな数字じゃないんだよな・・・

 

 

 

値の差で考えられるのは、

実際にはATTが入っていること。

ぴったりの定数の部品が入手できず、近似値で賄っている。

ユニットのインピーダンスが6Ωぴったりじゃない事。能率が解らない事。

HPFがユニットから見てマイナス側に入ってること。

そしてダイヤトーンのノウハウだ。

思えばだいぶ古くからマルチウェイのスピーカーを手掛けてて、ネットワークの設計には長けていただろうこと。

 

DS‐3000は突然変異的に出来た傑作のように思ってたが、練りに練ったシステムなんだ。

ちょっと私の手には負えないと思った。

 

 

 

無駄話を一つ。

ダイヤトーンの設計の値を知りたくなった。

ダイヤトーンで有名な方、多伯佐門さんはどうしてるのか?

ググってみたら出てこない。

日本のスピーカーをけん引した方と想像するが、

はて。

名前が間違ってた佐伯多門

 

20211022

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