analog player & Vacuum valve amplifier (Electron Tube Amp)

こちらの記事は製作・修理・改造を推奨するものではありません。
故障・事故等が起きても当方責任は負いかねます。

プリの定数計算

2021-04-05 11:00:00 | トランス

プリとパワーを繋いでインピーダンスを出そうと測定するが、600Ωラインのインピーダンスが計算と合わない。

電流・電圧より計算すると370Ω

パワーの初段12AU7のグリッド抵抗から計算すると942Ω

プリのOPT一次側の電流・電圧から計算すると421Ω

いったいどれを信用すればいいんだ?

 

 

プリにパワーを繋ぐのではなく、600Ωの固定抵抗器を繋いでみた。

プリのOPT一次側のインピーダンスが三割ほど上がっている。なんだこれ。

 

 

 

4日程考えた。

OPT一次側は、固定抵抗器を繫いだ方が設計のインピーダンスに近いハズ。

600Ω負荷よりパワーを繋いだ方がプリのOPT一次側のインピーダンスが低い、という事は実際のパワーのインピーダンスが思ってたよりも低いかも。

さらにプリのOPTは繋いだものによってインピーダンスが変化する?

プリとパワーのインピーダンスが不明と言うどこから手を付ければいいか?

まず、600Ωの伝送ラインを基準に考える。プリの入力サイン波電圧を変えると電流値が変わる。

負荷は後段から決まってくる = パワーのU7のRgをIPTのインピーダンス比に合わせて決定したい。

・・・パラメーターが二つ。パワーのRg と 600Ωのインピーダンス。

パワーのRgを100kΩの可変抵抗器とし、600Ωラインの電流を1.67mA(1V時に600Ωになる)ように可変抵抗器とプリの入力信号電圧を変えた。

この時のパワーのRgは8.32kΩと9.07kΩとなった。足して17.4kΩ。奇しくもラジ技誌の設計値に近い?

プッシュとプルで抵抗値が結構違うのが謎だが、足した抵抗の両端がその電圧4.91Vのはずなので、平均を取るとRgは8.7kΩとなる。

これでIPT一次側のインピーダンスが変な値となってしまったので、600Ωに近くなるインピーダンス比は24となった。それでも718Ωと600Ωにはまだ差が有るが。

 

これでようやく繋がった。

(と思ったが、のちに問題が分かる)

 

20210312


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