国際空手道 修徳会 北海道本部 札幌道場稽古日記

北広島市輪厚地区で空手の稽古をしています。練習の内容や、イベント、雑多な情報などを画像で紹介します。

86

2012-02-22 09:11:50 | Weblog
27に304/288のカムを入れた途端に2T-Gの鼓動は本来のリズムを取り戻す。6000からのエキゾーストノイズは内臓全てを揺るがした。当時数少ない純正のオーバーフェンダーを纏い、いかにも他車と一線を画す走りに徹したフォルムを持つていた。37、45、55ではさらに洗練され、TEシリーズはモーターファンからの絶大な支持を集めていく。
当時小生はラリー出場のため65に乗っていた。6点ロールバー、TRDのバケット、ステアリングはナルディーのクラッシック、フロントの足はビルシュタインとTRD、リアはトキコとNHK、もちろん4ピニオンのノンスリと3速クロスミッションも備えた完全装備で、練習ラリーながらSSで18R-Gを破ったこともある。そこに異端のシルエットの71が出現する。それ以前レースに出場する車は全て2枚ドアのハードトップだった。流線型のボディは、空気抵抗を抑えるため。そこに現れたのが誰もが睥睨するような無骨な71。走る要素はどこにも見当たらない。だが、その実力はすぐに明らかになる。ノーマルでも従来のラリー車に比べキロ3秒も短縮する走りを見せたのだ。リアをリンクにし、パワーロスを大幅改善させたためだが、そのポテンシャルには度肝を抜かれた。TEの系譜は86に引き継がれたが、その後血脈は途絶えることに。
初めて札幌で開催されたモーターショーに3日間で10万を超えるファンが駆け付けた。そこで一躍脚光を浴びたのが、復活した86だった。各社、エコと環境重視をコンセプトとした車、つまりくそ面白くない車の出展が目立つ中、走ることに特化した86が支持を集めるのはむしろ健全。2リッターエンジンの最高出力はなんと200PS、もちろんFRだ。あの時の興奮もう一度味あうだけの要素は兼ね備えている。