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めまい(連載) (連載1) (連載2) (連載3) (連載4)
多くのめまいは治しやすいものです
めまいも寝違いも背中の痛みも、治療院に来られる患者さんの定番的な疾患です。
めまいの原因にはいろいろありますが、七星論の 「経筋腱収縮牽引の原理」 を使うと、筋骨系・臓腑系の原因分析ができます。
たとえば、めまいの原因で多く知られるのが「メニエール」だと思います。
当院にも、「病院でメニエールと言われました」という方が何人も来ましたが、今まで「この患者さんはほんとのメニエールだろう」と思えたのは、たった一人でした。
では、何故病院で「メニエール病」と言われたのでしょうか。
それは、メニエール病の診断に問題があるのではないか、と考えます。
ある日、突然回転性の激しいめまいが起こり、吐き気や嘔吐、冷や汗などが出て病院へ行くと(普通はめまいがひどくて動けないのでめまいが治まってから行く)、多くの病院では、「メニエール」と診断するようです。
ところが、ある医師は、
「多くの医師はめまいの診察が苦手で、めまいの診察知識がないことも多く、患者さんに不安を与えるだけになっている場合が多いのです」と言い、
さらに、「メニエールと自己診断して受信する人で、ほんとうのメニエールになっているのは1割程度です」と言っております。
そして、病院で受信する場合には、医師が「耳鳴りや耳が詰まった感じ、聞こえにくい等の症状を質問するかに注意してください」と解説しています。
つまり、「この質問をしない医師は専門家ではない」と暗に教えているわけです。
そして、メニエールに次いで耳に関連するのが「耳石」「耳炎」「中耳炎」「髄液の漏れ」などがあるのですが、怖いのは脳に関するめまいです。
「脳梗塞」「脳出血」「脳腫瘍」「脳への血流障害」で、脳に関するめまいは、命に関わることもあります。
また、めまいは血圧の変動(高血圧や低血圧)や、強い不安感、心配事等でも起こりますし、貧血などでもめまいが起こります。
そのために、専門病院ではいろいろな検査をしています。
さて、東洋医学系の治療院に来られる「めまい」は、「肩こり」「頚椎の歪み」「良性頭位変換性」などが多いと思われます。
しかし、患者さんは「メニエールと言われました」と言う人も少なくありません。
メニエールの原因は、三半規管と蝸牛を満たすリンパ液が増えすぎたことが関係していると考えられていますが、これは耳の構造上、難聴と併発したかどうかが問題とされています。
そして、専門医では「めまいを繰り返す」「耳閉感がある」「難聴がある」ということを特徴としているようですので、それらがない場合は「メニエールではない」と考えていいようです。
では、めまいの患者さんが来られたらどうするかですが、私は脈診や六臓診、脊椎診で臓腑の虚実や脊椎の歪みを診ます。
そして、肝臓に疲労(機能低下)があると上部胸椎は右に曲がり、心や心包に疲労(機能低下)があると、上部胸椎は左に曲がっています。
これは、持論の 「経筋腱収縮牽引の原理」 というものですが、この原理を使うことで、頚椎に歪みがあるかどうかもわかります。
そして、必要と思われたら「動診」というのを行います。
動診とは、 七星鍼法の基礎実技 にあるものですが、体を動かしてもらって、潜伏している歪みを診る検査方法です。
これらの検査方法で歪みが見つかれば、その歪みを矯正すればいいわけです。
矯正方法は手技療法でも鍼灸でも構わないのですが、「歪みがある場合」は、(私としては)必ずどこかの臓腑に異変が出ていると考えますので、その臓腑の異変まで整えるのが再発させないポイントと考えています。
つまり、「骨の歪みが取れたならそれでよし!」とするのは、あまり感心しません。
何故骨が歪んだか、どの臓腑からの影響なのか、どうすれば再発しないかを考えるのが治療だと思うからです。
それができれば、めまいだろうが寝違いだろうが背中の痛みだろうが、解決の糸口が見つかったことになりますので、後はその治療師が得意とする治療法で治療すればいいわけです。
めまい(連載) (連載1) (連載2) (連載3) (連載4)
多くのめまいは治しやすいものです
めまいも寝違いも背中の痛みも、治療院に来られる患者さんの定番的な疾患です。
めまいの原因にはいろいろありますが、七星論の 「経筋腱収縮牽引の原理」 を使うと、筋骨系・臓腑系の原因分析ができます。
たとえば、めまいの原因で多く知られるのが「メニエール」だと思います。
当院にも、「病院でメニエールと言われました」という方が何人も来ましたが、今まで「この患者さんはほんとのメニエールだろう」と思えたのは、たった一人でした。
では、何故病院で「メニエール病」と言われたのでしょうか。
それは、メニエール病の診断に問題があるのではないか、と考えます。
ある日、突然回転性の激しいめまいが起こり、吐き気や嘔吐、冷や汗などが出て病院へ行くと(普通はめまいがひどくて動けないのでめまいが治まってから行く)、多くの病院では、「メニエール」と診断するようです。
ところが、ある医師は、
「多くの医師はめまいの診察が苦手で、めまいの診察知識がないことも多く、患者さんに不安を与えるだけになっている場合が多いのです」と言い、
さらに、「メニエールと自己診断して受信する人で、ほんとうのメニエールになっているのは1割程度です」と言っております。
そして、病院で受信する場合には、医師が「耳鳴りや耳が詰まった感じ、聞こえにくい等の症状を質問するかに注意してください」と解説しています。
つまり、「この質問をしない医師は専門家ではない」と暗に教えているわけです。
そして、メニエールに次いで耳に関連するのが「耳石」「耳炎」「中耳炎」「髄液の漏れ」などがあるのですが、怖いのは脳に関するめまいです。
「脳梗塞」「脳出血」「脳腫瘍」「脳への血流障害」で、脳に関するめまいは、命に関わることもあります。
また、めまいは血圧の変動(高血圧や低血圧)や、強い不安感、心配事等でも起こりますし、貧血などでもめまいが起こります。
そのために、専門病院ではいろいろな検査をしています。
さて、東洋医学系の治療院に来られる「めまい」は、「肩こり」「頚椎の歪み」「良性頭位変換性」などが多いと思われます。
しかし、患者さんは「メニエールと言われました」と言う人も少なくありません。
メニエールの原因は、三半規管と蝸牛を満たすリンパ液が増えすぎたことが関係していると考えられていますが、これは耳の構造上、難聴と併発したかどうかが問題とされています。
そして、専門医では「めまいを繰り返す」「耳閉感がある」「難聴がある」ということを特徴としているようですので、それらがない場合は「メニエールではない」と考えていいようです。
では、めまいの患者さんが来られたらどうするかですが、私は脈診や六臓診、脊椎診で臓腑の虚実や脊椎の歪みを診ます。
そして、肝臓に疲労(機能低下)があると上部胸椎は右に曲がり、心や心包に疲労(機能低下)があると、上部胸椎は左に曲がっています。
これは、持論の 「経筋腱収縮牽引の原理」 というものですが、この原理を使うことで、頚椎に歪みがあるかどうかもわかります。
そして、必要と思われたら「動診」というのを行います。
動診とは、 七星鍼法の基礎実技 にあるものですが、体を動かしてもらって、潜伏している歪みを診る検査方法です。
これらの検査方法で歪みが見つかれば、その歪みを矯正すればいいわけです。
矯正方法は手技療法でも鍼灸でも構わないのですが、「歪みがある場合」は、(私としては)必ずどこかの臓腑に異変が出ていると考えますので、その臓腑の異変まで整えるのが再発させないポイントと考えています。
つまり、「骨の歪みが取れたならそれでよし!」とするのは、あまり感心しません。
何故骨が歪んだか、どの臓腑からの影響なのか、どうすれば再発しないかを考えるのが治療だと思うからです。
それができれば、めまいだろうが寝違いだろうが背中の痛みだろうが、解決の糸口が見つかったことになりますので、後はその治療師が得意とする治療法で治療すればいいわけです。