ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

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チベット人歌手、バイマ―ヤンジンさん大いに語る(スケッチ&コメント)

2016-11-14 14:34:46 | スケッチ


バイマ―ヤンジンさん大いに語る

江嵜企画代表・Ken



兵庫県保険医協会西宮・芦屋支部主催、「私が見た日本、伝えたいチベットのこと」と題して、チベット人声楽家、バイマーヤンジンさんの講演会が11月12日(土)午後6時から西宮市勤労会館大ホールで開かれ楽しみして出かけた。恥ずかしながら話を聞くまではバイマーヤンジンさんのことは全く知らなかった。

惜しむらくは会場は空席が目立った。バイマーヤンジンさんは、何事もなく「今日は素晴らしい天気に恵まれました。貴重な時間を私のためにご用意くださいました。本当にありがとうございます。今ここでチべット人の私が、素晴らしい国日本で、日本の皆様の前で日本語でお話していますが、このようなことは夢にも思いませんでした。実を申しますと『チベット人は素晴らしい』と言ってくれたのは、今の主人です。今の主人といいましたが、その前にはおりません。」と会場の心を早くもつかんだ。ユーモアたっぷりの語り口調で1時間半の講演通して会場を魅了した。

11人兄妹の9番目です。馬に乗って飛び回っていました。日本に来て一番驚いたのは町がきれいなことです。それと新幹線に乗ったとき6号車でした。ぴたり指定された場所に列車が止まりました。ほんまに、びっくりしました。「車内放送で3分遅れました。誠に申し訳ありません」とアナウンスしています。人生と比べたら3分なんかどうってことないのにと本当に思います。

時間のことでは、ある日主人と待ち合わせしました。怖い顔して待っていました。人と約束したらちゃんと約束守らなアカンやないかとえらい叱られました。今日は6時に始まります。会場に4時6分に着いてしまいました。遅れたら、アカン、遅れたらアカンといつも気を付けています。チベットでは物を平気で捨てます。捨てたら動物が食べてくれます。日本へ来たときバナナの皮を捨てたとき「皮を踏んだひとが足滑らせて,えらい怪我するやないか」と主人に叱られました。そのとき「物が落ちてたら見える。よけるやないか。その為に目玉がついてるやないか。」と思いました。それから物を捨てなくなりました。

83歳の主人の母になんでも相談します。一杯、一杯母は教えてくれます。母はわたしのことをじゃじゃ馬、じゃじゃ馬といいます。日本に来てなければ今頃は馬に乗って飛び回っていたでしょう。今朝、母に「今日、お医者さんの主催の講演に行きます。どんなこと話したらいいか教えて」と言いました。母はこう言いました。「あんたが喋ってるんやない。神様が喋ってるんや。その為にあんたに口がついてるんや。あんたが話したいことを話せばいいんや。」と送り出してくれました。

日本へ来たとき最初ロッテリア千里店に採用されました。挨拶を何度も何度も教えられました。お客さんは買い物に来てる。自分のために来てる。何で挨拶せなアカンのや、とその時思いました。デパートに行ったときです。「いらっしゃいませと入り口で頭をさげていいました。そのときはじめていい気分になりました。それがおもてなしの気持ちなんやなと気が付きました。

日本は本当に素晴らしい国です。世界をリードする国です。日本の方は素晴らしいことに気づいておられないと思います。字が読めない里の母は長男以外は学校へやりました。字が読めないために何度も恥ずかしい目に遭いました。親に感謝しています。母も家族も外国人と結婚することに反対しました。日本語も中国語もわかりません。主人もわかりません。主人は頭を床に擦りつけて頼みました。わかった、もうそんなことするなと言い、結婚を認めてくれました。いま12歳の子供がいます。2~3年にいちどチベットに連れて家族に会はせます。3歳の時、「空はきれいやけど下は汚い」と嫌がっていました。5歳のころからチベットが好きになってくれました。

司会者が「バイマ―ヤンジンさん、最後に歌を一曲おねがいします」との声。力強い、透き通るような美声が会場に響き渡ってお開きとなった。会場に配布された資料によれば、故郷の子供たちに教育をと始めた学校建設活動で、9つの小学校と1つの中学校が開校されたとあった。本職の歌以外に今では講演会で引っ張りだこと書かれていた。紙一枚に書ききれないことを後悔する。(了)


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