ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

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財政の崖問題で進展期待から28日NYダウ106ドル高、ECB,スペイン国有化4銀行に

2012-11-29 10:42:02 | 経済学
390億ユーロ支援決める(学校で教えてくれない経済学)


JohnBoehner(ジョン・べ―ナ―)米下院議長が「財政の崖協議に楽観している(optimistic abou a deal)」と語ったと伝えられた後、NYダウは反発に転じた。その日の午後、オバマ大統領が「クリスマスまでに財政の崖問題解決のためホワイトハウスと議会が行動すると期待している(hopeful)」と語ったと伝えられた。WSJ紙が取引終了30分前に「米FRBが来年も住宅ローン担保証券及び国債購入を継続する」と報じた。取引開始後、10月の米新規住宅販売件数が予想を下回り、9月デ―タが下方修正されたことを受けて一時、NYダウは前日比100ドル近く下げていた。財政の崖解決に向けての一連の発言を受けて、前日比106ドル高、12,985ドルで取引を終えた。」と28日付けWSJ紙電子版でJonathan Cheng記者が書いた。マ―ケットがいかに「財政の崖」問題に神経質に反応しているかを今朝の記事は分かり易く教えてくれた。

29日朝放送のワ―ルドWaveMorning「世界の扉」コーナーでは、ゲスト出演した第一生命経済研究所、長利廣氏は、「財政の崖問題は、減税廃止と財政削減併せて8,000億ドルにのぼる。何も手が打たれなければ、アメリカ人一人当たり年間、日本円換算24万円手取減となる。アメリカのGDPを3%押し下げる。アメリカのGDPは世界のGDPの1/4を占める。日本はアメリカのGDP押し下げの1/3の影響を受ける。当所予測の2013年の日本のGDP1.8% 増から1%減り0.8%成長となる。日本にとっても無視できない。一方、財政の崖問題は、感謝祭後のセールを小売りが前倒しした。米企業が設備投資にブレーキをかけた。新規雇用を手控える企業が多いなど既に影響が出ている。今後の見通しとして、年内は3ケ月分のつなぎ予算を現在の議会で決め、今回11月選挙で選ばれた新たな議員によりその後の協議が進められる。」と解説していた。

ワ―ルドWaveMorning「経済情報」に出演した米国野村証券、後藤祐二郎氏は「NYダウは米下院議長の発言で大きく反発、財政の崖問題に関する注目の高さを示した。外国為替市場は小動きに終始した。豪ドル、カナダドルが反発した。米景気がどうなるかが今後の最重要問題である。クリスマス商戦が好調に推移すればドルが買われ易い。」と解説していた。28日NY為替は、1ドル=82.02円、1ユーロ=106.28円、NY原油{WTI}はバレル86.29ドル、金相場はトロイオンス25ドル安、1,716.50ドルへ急 反落した。

その他のワ―ルドWaveMorningでは、スペインTVEが「国有化されたスペイン4銀行にECBが370億ユーロ(約3.9兆円)支援を決めた。この内の半分はバンキア向け、2016年までに規模を60%減らす。投資先は従来の個人向け、中小企業向けとするなど条件がつけられた」と放送していた。ドイツZDFは「不当な混乱をもたらしたとしてS&P,ム―ディ-ズ、フイッチの米格付け会社に対して規制強化することになる」と報じていた。

世界の知恵者が、知恵を出し合ってパニックに陥ることだけは避けようとしている。(了)

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敏馬(みぬめ)神社(スケッチ&コメント)

2012-11-29 03:50:36 | スケッチ


敏馬(みぬめ)神社

江嵜企画代表・Ken



敏馬(みぬめ)神社の境内に座ってはじめてスケッチした。この日は神戸も体感温度はおそらく6~7℃以下だったろう。30分ほど描いていくうちに、手の甲から順番にからだの芯まで冷えてきて、これはやばいと思い早々に切り上げたことを白状する。暖かくなれば改めてお参りしてししっかり描きたい。

白状ついでに言えば、この日は、第4回21世紀関西女性絵画展が兵庫県立美術館で11月28日~12月2日期間開かれ、日本画家、猪熊佳子先生の絵も展示されるとお聞きしていた。実は、 敏馬神社は美術館を出たあと、ついでにお参りした次第である。

絵画展の展示コーナーは、当館ギャラリー棟3階ギャラリーにある。初日のせいもあってか、大勢の熱心なファンが鑑賞していた。猪熊先生の「Silver Snow」(162X130)の絵に見入っていたところ、突然、「どうして題名がSilverなんですかな」と年配の男性が、謎かけして来た。お描きになった先生に聞いてみてくださいよ、とおざなりの受け答えをしてその場をやり過ごした。よく見ると行く先々で、声をかけているではないか。迷惑も顧みずとは思うが、そのご仁は、きっと淋しいのかもしれない。

受付におられたご婦人、実はあとで、受付まん前の絵を描かれた画家、中川知美さんだとわかったが、どうして「女性展」なのですか、とお聞きしたところ、受付に用意されたパンフレットにもありますがと、前置きして、木村重信、当館名誉館長、美術評論家の言葉を紹介された。「古代においては男性より女性が支配した時代が圧倒的に長かった。女性は社会の中心で、家庭を主宰し、子供の名前を決め、司祭であり、母系相続を行っていた。(中略)現在の社会や芸術におけるアポリアを打開する主役は女性であるべきで、有力な女流作家からなる本展に一臂の力を貸してほしいと思うからである」と書いてあった。

当展は2年に置きに開かれている。下は30代から上は70代を超える。年齢にとらわれない、ジャンルにもとらわれない。20人の女性作家の大作ぞろいの作品群は見ごたえがあった。実は猪熊佳子先生が出展されたから知ったにすぎない。当美術館は阪神なら最寄駅御影乗車岩屋で降りて30分、JRなら住吉乗車、灘下車でほぼ同時間で行ける。身近に素晴らしい機会に恵まれながら、今まで、21世紀関西女性絵画展なるのもの存在さえ知らなかった。短い人生、ほとんどが、そんな風にして、終ってしまうものなのかもしれない。

敏馬神社に話しを戻す。当社の縁起は、奈良時代の『摂津風土記』(701)に詳しい。「美奴売(みぬめ)とは神の名なり。神功皇后が新羅へ出兵の時。。。」で始まる。神功皇后摂政元年(201)の創建とあった。神社境内にあるゆわれを書いた立て札をメモした。「社殿は、大和時代(6~7世紀)敏馬埼という岬の高台にあった。東側は船泊りに適した入り江「敏馬泊」と呼ばれた港。(中略)都のあった大和の人々が九州や文化の高い朝鮮・中国(たとえば遣隋唐使)へ旅立つとき、生駒山地を超え、大阪から船出し敏馬泊で一泊。都から見える生駒山地を最後に遠望できる港。帰還の時は懐かしい生駒の山々を最初に望める港だった。」

「奈良時代後半、航海術の進歩とともに港は大輪田に移る。白砂青松の敏馬浦は京の都人に知れわたる所で、「みぬめ」と「みぬ眼」をかけ言葉にした短歌が藤原定家はじめ多く詠まれている。万葉集には、大和以外の地では、敏馬に触れた和歌9首が詠まれている。明治、大正は海水浴場、ボートハウス、お茶屋、料亭、芝居小屋があり、大いに賑わった。しかし、昭和のはじめ阪神電車のトンネル化の土で海岸は埋め立てられ消滅、昭和20年戦災、平成7年大震災で往時の面影はすっかりなくなり、神社と境内だけは、昔をしのぶ唯一のよすがである。」と記されていた。

スケッチをしていた時、おひとりご婦人がお祓いを受けに来られたのであろう、太鼓がドン、ドンと小さく鳴ったあと、祝詞が聞こえた。地元神戸の人でも、敏馬神社と聞いて、幾人のひとが神社を訪れるのであろうか。年寄りの仕事だと言えば、語弊があるが、こんな機会にでもと思い、長々と書きつらねた次第である。

「たまもかる敏馬を過ぎてなつぐさの 野島のさきに舟ちかづきぬ」 三十六歌仙のひとり、柿本人麻呂(660~720)の歌碑が境内にあった。(了)

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