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宮城沖M7.4地震で、NYダウ一時100ドル安、原油110ドル突破、ECB利上げに踏み切る

2011-04-08 09:03:41 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)



8日のNHK/BS[ワールドWaveMorning]は、ロシアRTR(日本時間午前1時放送)、ドイツZDF(同2時)、フランスF2(同3 時)が伝えるM7.4の宮城沖地震の様子を現地特派員からの取材を交えて生々しく伝えていた。香港TVEは「北朝鮮が放射能汚染の健康への影響について取り上げ、自己防衛に努めるよう注意を喚起する放送を流していた」と紹介していた。

全ての番組を見たわけでない。おひざ元の日本のテレビ局は,7日夜11時32分に発生した宮城県沖地震について、淡々と流していた。諸外国と国民性の違いなのか。日本人が原爆の洗礼を受けた唯一の国でありながら、地元住民も含めて「原発は安心だ」と刷り込まれてきた影響もあって、比較的放射能汚染に鈍感なのか。それとも、海外の人間が余りにも放射能に神経質で、騒ぎ過ぎなのか。今朝の番組での取り上げ方での彼我の差は際立っていた。

ZDFのドイツ人記者は、「今朝の地震の原発への影響はどうですか?」と問われて「誰にも分からない。東電の発表を信じる人はいない。女川原発への地震の影響はいまところ発表されていない」などと答えていた。

フランスF2の記者は「壁がきしむ音がします。」とカメラを回しながら、「東北の人々には3月11日の悪夢が甦った。あの時からM7を超える地震は5回あった。ただ、地震発生1時間後に津波警報は解除された。」などとレポートしていた。

韓国KBSは、「放射能雨が健康に害があるからと151の幼稚園と小学校が休校になった。多くの浄水場では、雨水が入らないようにテントで覆った。」と紹介、「韓国政府は人体に影響ないと言うが信用できない」、と語る一部市民の声を伝えた。そして最後に、「雨雲の流入経路の高度から見て中国華南からの雨雲が原因と見られる。フクシマ原発の放射能は北半球全域に拡散されている」などと詳しく紹介していた。

一方、8日朝5時45分からの「モーニングサテライト」は、「7日のNY株式市場は、現地午前10時半過ぎに日本でM7を超える地震が発生したとの情報が伝わったあと、一時100ドル近く急落した。その後、津浪警報が解除されたとの情報が入り、次第に落ち着きを取り戻した。結局、前日比17ドル安、12,409ドルで取引を終了した」と報道していた。今やリビア空爆、コートジボアール政情不安含も見過ごし出来ない動きでありながら、日本からの地震・原発報道ですっかり影が薄くなったようだ。

影が薄くなったということでは、7日、ECBが政策金利を0.25%引き上げた二ユースも含まれる。ギリシア、アイルランドと来て、三番目となるポルトガルが緊急援助をEUに求めた。かような不安定な金融情勢の中にあって、敢えてECBが利上げに踏み切った流れは無視できない。ある専門家は「ECBは利上げに向けて遂にドア―を開けた。0.25%づつ4半期ごとに小刻み利上げして年末には2.0%になるだろう。」と予測していると7日付けのWSJ紙は紹介していた。

7日のNY原油{WTI}相場はバレル110.30ドルを付けた。NY金先物相場は、トロイオンス1,459.74ドルと新高値を更新した。食料品相場も高値圏で推移している。ECBが利上げに踏み切った裏には、インフレがひたひたと足元まで忍び寄って来ていることに、特に欧州は敏感に反応しているのであろう。

地球はひとつである。植木鉢の下で、のほほんと暮らしていると、日本人は世界の中で生きられないであろう。(了)

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