ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

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サラリーマン社長ばかりになって暗澹たる気持ちだ:須田慎一郎氏(学校で教えてくれない経済学)

2010-02-19 15:29:19 | 経済学
「今の経団連を見て下さいよ。サラリーマン社長ばかりになって、暗澹たる気持ちになりますよ」と途中から見た朝日二ユーススターの19日の番組に出演していた経済ジャーナリストの須田慎一郎さんが話したところで番組が終わった。

「とにかく日本の経営者に長期的視点がないのです。目先目先でただ追われている。頭では分かっているのでしょうがねえ。」「JALがアメリカン航空と提携することを決めた。稲盛さん自身、残り3年間でJALを黒字化するには少しでもロスの少ない選択肢しかなかったのでしょうねえ」と言葉を濁していた。

「茨城空港が開港する。韓国便が1ル―トで国内線がゼロ。そんな空港がうまくいくはずないでしょう。4億か5億かの補助金だけが狙いなんです。地元経済の意向を最優先して決める。あとは補助金に頼る。民主党も自民党時代と全く同じですよ。」と話していた。

「空港を作れば、飛行機が飛んでくるとでも思っている。日本の「航空屋」の考え方は全く変わっていない。少し考えただけでもその程度のことは分かる。」番組のコメンテーターの重信さんが「それならどうすればいいんですか?」と聞いたら「空港を止める以外ないでしょう。県の職員がこの番組を見ていたら驚くでしょうがね。」と話していた。

テレビのスイッチを入れた時、たまたま、サントリーとキリンの統合話が破談になった話の途中だった。「破談になった後、二人の社長が別々にした記者会見の中で、お互いがまるでののしり合っているようで、相手を非難していたのはいただけない」と話していた。

話は変わる。アメリカ時間18日のWSJ紙を読んでいたら、‘Choreography(演出)’という文字が2ケ所出ていた。一つは米FRBが公定歩合を0.25%引き上げたニュース。いま一つはオバマ米大統領がダライラマと70分会談した記事の中に出ていた。

米FRBの公定歩合引き上げはあくまでFRBの演出である。即金融緩和へ動く意向は全くないし出来ない。3月16日開催の次の米FOMC会合である程度分かるが、影響の少ない公定歩合を小幅上げて影響の大きい政策金利のFFレート上げは避けたと書いていた。一方、ダライラマとの会見も、会見後の記者会見でも二人が慎重に言葉選びしていた。あくまで二人が会ったという事実関係を残すための演出だったとWSJ紙は書いていた。

日本には演出すらないのだろうか。空港を作れば飛行機は飛んでくると思って空港を作る発想は、池を作れば水鳥が飛んでくると思う姿と重なる。餌が獲れない、水の飲めない池を作っても鳥や動物が集まってくるはずがないだろう。世界の航空会社は20年先のアジア成長を見越して動いている。「航空屋」に限らない。長期的視点が正に求められている。(了)

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米公定歩合0.25%引き上げ、19日から実施(学校で教えてくれない経済学)

2010-02-19 09:23:25 | 経済学
米FRBが公定歩合を現行の年0.5%から0.75%へ0.25%引き上げ、2月19日から実施すると発表した。この日NYダウは米国の経済統計が堅調なことを受けて前日比84ドル上げていた。取引終了後30分たった午後4時30分に発表された。これを受けて、NYダウの先物相場は80ドル近く値下がりしていると今朝のテレビ東京の番組で流していた。

NY外国為替市場では1ユーロ=1.36ドル台から1ユーロ=1.34ドル台へドルが対ユーロで買われている。対円相場も1ドル=91円台へドルが買われている。ドル高円安の方向に流れている。

19日のWSJ紙は、米FRBは「今回の公定歩合引き上げは、あくまで異常な金融政策の修正である。今後の金融引き締めへ向けたステップでない」と強調したと紹介していた。

米公定歩合の引き上げはかねてから予測されていた。しかし、2月19日はサプライズだったとの見方が多い。公定歩合0.25%引き上げ後、10年物の米債券相場は値下がり、利回りは3.6%台から3.8%へ上昇した。

9月時点でのFFレート引き上げのオッヅは米公定歩合引き上げ発表前の54% から70%へ上昇したとテレビ東京のコメンテーターは解説していた。(了)

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メダルをオンラインオークションに掛けると1個7000ドル?!(学校で教えてくれない経済学)

2010-02-19 04:20:13 | 経済学
‘What’s a Gold Medal Worth?(金メダルの値打ちはいくら?)’というタイトルで、「今回、金メダルは例年より大きい。金相場はオンス1,100ドルへ値上りしている。メダリストはメダルを即処分すべきか否か?」とBrettArend記者が17日付けのWSJ紙に書いていた。

メダルはスイス、ローザンヌにあるオリンピック委員会の規則のなかで、開催国独自のデザインで作られる。バンクーバー大会の金メダルは直径100ミリ、厚さ6ミリ、重量は500~576グラム で今までのオピンピックで一番大きい。ただ、金6グラムのメッキの銀製の金メダルであると書いていた。

2006年、イタリア・トリノや2002年、ソルトレ―ク・シティの時のメダルは、500グラム以下だった。それ以前の大会はさらに軽い。1994年、ノルウエ―、リレハンメルでは131グラムだった。

トリノ大会から金相場は2倍になった。銀相場はオンス16ドルへ70%値上がりした。敢えて言えば、金融危機と信用不安のお陰で金や銀が値上がりしたとも言えるかもしれない。なんといま、オリンピック発祥の地、ギリシャには金融危機が襲っている。

バンクーバーオリンピックの金メダルの潰しの値段は500ドル(ドル90円換算:4万5,000円)、銀メダルはその半分の250ドルである。銅メダルはそれ以下だ。相場が最安値だった2000年、シドニーの金メダルの価値は、たったの80ドルだった。

金相場は過去、オンス670ドル、銀相場は36ドル近辺で過去上下している。ただ、1980年のレイクプラシッドのメダリストはメダルをメダルマニアに売って稼いだ7,200ドルで、株式投資して儲けた。現在、メダリストが現金を欲しければ、eBayのオークションに掛けると銀メダル一個7,000ドルの値段が付くとBrettArend記者は記事を結んでいた。

一方、近着の二ユーズウイーク日本版は、五輪は「平和の祭典」の嘘、「スポーツマンシップは、表面的だけ、オリンピックをはじめとする国際大会は競争心と愛国心を暴走させるだけだ」とコラムニストのクリストファー・ヒッチエンズ氏の記事を掲載していた。

同誌は、「開会式前日にリュ―ジュ公式練習中に死亡事故、観客を魅了してやまない冬季スポーツは危険と隣り合わせ」とスポーツジャーナリスト、マーク・マスター氏の批判的な記事も載せていた。

日本の国会審議ではお金の話にうんざりしている。それにしても、オリンピックメダルをオークションにかけて現金化する話には正直驚いた。世の中世知辛くなったものだ。(了)

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