第443回「このエピソードが必要だったと言える日が来るのだろうか?」
新年あけましておめでとうございます。昨年の12月中旬に風邪をひき、さらに仕事が
忙しくなってしまい、すっかり更新をサボっていました。映画鑑賞は続けているので、これからまた自分のペースで続けて行きたいと思いますので、本年もよろしくお願いいたします。まずは新年一発目の作品は「スターウォーズ/最後のジェダイ」です。あらかじめ言っておきますが、私はスターウォーズが大好きです。それを公言したうえで、このブログを書いています。
帝国軍の残党によって作られた「ファースト・オーダー」は勢力を強め、全宇宙を支配下に治めようとしていた。それに対抗すべく結成されたレイア・オーガナ将軍率いるレジスタンス軍だったが、惑星ディガーの拠点を攻撃され壊滅の目前となっていた。最後の希望を求め、かつての伝説となったジェダイの騎士ルーク・スカイウォーカーを戦線に復帰させるべく彼の隠れ家を訪れたレイだったが、彼の決意は固く協力を拒まれてしまう。さらにレジスタンス軍の状況は悪化する。拠点は破壊され、わずかに残ったレジスタンス軍は残った数隻の戦艦に乗り、ファースト・オーダーから逃げるが、簡単に追いつかれてしまい、追い打ちをかけるように燃料も残り僅かとなってしまう。そこでフィンとポーは起死回生の作戦を実行することを決意する。果たしてレジスタンス軍の運命は、そしてルークとレイはレジスタンス軍を救うことは出来るのか?
このブログを書くまでに2回の鑑賞を必要としてしまった。1度目はもちろん公開日には鑑賞していた。ところが翌日に体調を崩してしまった。鑑賞中からその兆候があったのかはわからないが、途中で睡魔に襲われ、断片的にしかストーリーを覚えていなかった。そこで2度目の鑑賞をすることになった。1度だけでは正しい判断が下せないと思ったからだ。しかし、それでも結論は大きく変わることはなかった。とても残念だ。
この作品の点数は★★★☆☆だ。前述したようにこのシリーズのファンである私が下した点数がこの低評価なのだ。ネット上での評判を見ても、賛否両論が渦巻いているが、私はこのエピソード8に関しては、失敗だと思っています。馴染みのキャラクターは多く登場するし、スターウォーズの世界観を破壊したとまでは言わないが、このエピソードは本当に必要だったのだろうか?と考えてしまった。
問題点はいくつかある。1番大きいのは脚本。全銀河を巻き込んで展開されている戦いのはずなのに、ファースト・オーダー側もレジスタンス側もこじんまりとした戦いを展開してしまい、壮大な一大叙事詩的な印象が全く無い。レジスタンス軍が追い詰められ、ファースト・オーダーから逃亡していくというとても単純な1プロットで描かれている。伏線や別キャラクターの展開など3つほどのプロットはあったが、効果的に絡まっておらず、展開の面白味に欠けてしまっていた。
もう1つはこの新3部作のメインである、カイロ・レンとレイの関係性。フォースの力に目覚めジェダイの騎士へとなりつつあるレイ。ダークサイドに落ち重要な敵キャラであるはずのカイロ・レン。この二人の関係性がなんの結論も無く、ただただダラダラと展開されていく。正直、安っぽいメロドラマが観たかったわけじゃない。アナキンとアミダラの切ない結末がわかっている悲恋であれば、観ている側も盛り上がるが、未熟な騎士見習いと悪になりきれない甘ったれた僕ちゃんの恋愛もどきなんて見ていても面白くはありませんでした。(しかも、2人にそんな意図を持たせた演出かは今作では描かれなかった。)
今作は監督であるライアン・ジョンソンが脚本も兼務している。個人的にはJ・J・エイブラムスが脚本に参加するなどしたほうが良かったように思えてなりません。前作には3人の人間が脚本に参加しています。なぜ今作は彼1人にまかせたのでしょうか?それが間違いなのかどうかは今はまだわかりません。この後に作られるエピソード9がどのような内容になるのか?その出来次第によっては、このエピソード8が傑作に変わる可能性を秘めているのかもとポジティブな考え方が出来るのもファンだからなのかも知れません。
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新年あけましておめでとうございます。昨年の12月中旬に風邪をひき、さらに仕事が
忙しくなってしまい、すっかり更新をサボっていました。映画鑑賞は続けているので、これからまた自分のペースで続けて行きたいと思いますので、本年もよろしくお願いいたします。まずは新年一発目の作品は「スターウォーズ/最後のジェダイ」です。あらかじめ言っておきますが、私はスターウォーズが大好きです。それを公言したうえで、このブログを書いています。
帝国軍の残党によって作られた「ファースト・オーダー」は勢力を強め、全宇宙を支配下に治めようとしていた。それに対抗すべく結成されたレイア・オーガナ将軍率いるレジスタンス軍だったが、惑星ディガーの拠点を攻撃され壊滅の目前となっていた。最後の希望を求め、かつての伝説となったジェダイの騎士ルーク・スカイウォーカーを戦線に復帰させるべく彼の隠れ家を訪れたレイだったが、彼の決意は固く協力を拒まれてしまう。さらにレジスタンス軍の状況は悪化する。拠点は破壊され、わずかに残ったレジスタンス軍は残った数隻の戦艦に乗り、ファースト・オーダーから逃げるが、簡単に追いつかれてしまい、追い打ちをかけるように燃料も残り僅かとなってしまう。そこでフィンとポーは起死回生の作戦を実行することを決意する。果たしてレジスタンス軍の運命は、そしてルークとレイはレジスタンス軍を救うことは出来るのか?
このブログを書くまでに2回の鑑賞を必要としてしまった。1度目はもちろん公開日には鑑賞していた。ところが翌日に体調を崩してしまった。鑑賞中からその兆候があったのかはわからないが、途中で睡魔に襲われ、断片的にしかストーリーを覚えていなかった。そこで2度目の鑑賞をすることになった。1度だけでは正しい判断が下せないと思ったからだ。しかし、それでも結論は大きく変わることはなかった。とても残念だ。
この作品の点数は★★★☆☆だ。前述したようにこのシリーズのファンである私が下した点数がこの低評価なのだ。ネット上での評判を見ても、賛否両論が渦巻いているが、私はこのエピソード8に関しては、失敗だと思っています。馴染みのキャラクターは多く登場するし、スターウォーズの世界観を破壊したとまでは言わないが、このエピソードは本当に必要だったのだろうか?と考えてしまった。
問題点はいくつかある。1番大きいのは脚本。全銀河を巻き込んで展開されている戦いのはずなのに、ファースト・オーダー側もレジスタンス側もこじんまりとした戦いを展開してしまい、壮大な一大叙事詩的な印象が全く無い。レジスタンス軍が追い詰められ、ファースト・オーダーから逃亡していくというとても単純な1プロットで描かれている。伏線や別キャラクターの展開など3つほどのプロットはあったが、効果的に絡まっておらず、展開の面白味に欠けてしまっていた。
もう1つはこの新3部作のメインである、カイロ・レンとレイの関係性。フォースの力に目覚めジェダイの騎士へとなりつつあるレイ。ダークサイドに落ち重要な敵キャラであるはずのカイロ・レン。この二人の関係性がなんの結論も無く、ただただダラダラと展開されていく。正直、安っぽいメロドラマが観たかったわけじゃない。アナキンとアミダラの切ない結末がわかっている悲恋であれば、観ている側も盛り上がるが、未熟な騎士見習いと悪になりきれない甘ったれた僕ちゃんの恋愛もどきなんて見ていても面白くはありませんでした。(しかも、2人にそんな意図を持たせた演出かは今作では描かれなかった。)
今作は監督であるライアン・ジョンソンが脚本も兼務している。個人的にはJ・J・エイブラムスが脚本に参加するなどしたほうが良かったように思えてなりません。前作には3人の人間が脚本に参加しています。なぜ今作は彼1人にまかせたのでしょうか?それが間違いなのかどうかは今はまだわかりません。この後に作られるエピソード9がどのような内容になるのか?その出来次第によっては、このエピソード8が傑作に変わる可能性を秘めているのかもとポジティブな考え方が出来るのもファンだからなのかも知れません。
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