晴れ、ときどき映画三昧

映画は時代を反映した疑似体験と総合娯楽。
マイペースで備忘録はまだまだ続きます。

「エブリバディ・ウォンツ・サム!!世界はボクらの手の中に」(16・米)60点

2017-05-07 12:15:31 | 2016~(平成28~)

 ・ 教訓的名言をちりばめたR・リンクレイターの青春映画。


   

「6才のボクが、大人になるまで」(14)で大ブレイクしたリチャード・リンクレイターが、自身の青春体験をもとに<80年代大学野球部に入部した3日間>を描いた群像劇。原題は80年代のヒットナンバー。

 野球好きでなくても、同時代青春を過ごしたした人にとってはファッション・音楽など80年代カルチャー満載で懐かしく共感できるのかもしれない。

 残念ながら筆者のような世代が違う者にとっては、異文化の若者たちの一瞬のバカ騒ぎにしか映らなかった。

 注目したのは、キャッチフレーズ<後悔するのはやったことじゃない。やり残したことさ>を始めとする随所に彼らが語った言葉。

 <今を楽しめ。長くは続かないから><無益に見える苦しみにも価値はある。物事が意味を持つかは自分次第>などなど・・・。

 まさに青春とは?を言い得て妙な金言の連発だ。

 もうひとつは、出演者に将来のスターが埋もれていること。主演のジェイクに扮したブレイク・ジェナー、ナンパ好きの上級生フィネガンのグレン・パウエルはこれからも画面を賑わしそう。

 恋人ビバリーを演じたゾーイ・ドゥイッチは父は監督、母は女優の血統で今後の活躍が期待され、マリファナ愛好者ウィロビーのワイアット・ラッセルはK・ラッセルの息子。

 野球のシーンで力を発揮したのは元プロ野球選手でナイルズに扮したジャスティン・ストリート。キャプテン・マクレイノルズのタイラー・ホークリンもホンモノだ。

 いづれも実年齢から大学生には見えないのはご愛敬。

 夢のような体育会ノリの入部3日間は儚く終わるが、こんな楽しい体験のない筆者にとって羨ましい青春グラフティ・ムービーだった。


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