・ 4人の美人女優競演による痛快西部劇。
90年代の西部劇は出尽くした感があるが、本作はスタイリッシュな女性ガンマン?4人が競演する西部劇。「告発の行方」(88)のジョナサン・カプランが監督。
1890年代の西部エコー・シティで娼館を経営するコーディ(マデリーン・ストウ)は、娼婦に乱暴している大佐を射殺し縛り首の刑を言い渡される。
直前、3人の娼婦アニータ(メアリー・スチュアート・マスターソン)、アイリーン(アンディ・マクダウェル)、リリー(ドリュー・バリモア)に助け出され逃亡。
大佐の妻が雇ったピンカートン探偵社の2人に追われる4人・・・。
批評家からは酷評を受けたが、主演級の美人女優の4人が特訓を受け繰り広げるアクションは充分楽しめる。
翌年シャロン・ストーン主演「クイック&デッド」でG・ハックマン、R・クロウ、L・デカプリオが共演する豪華キャストには及ばないが脇を固めるダーモット・マローニー(ジョシュ)、ジェームズ・ルッソ(キッド)、ジェームズ・レグロス(ウィリアム)らの男優陣もそれぞれ好演して飽きさせない。
なかでもD・マローニーが2枚目振りを発揮して好アシスト。
4人の中では最も出番が多いM・ストウが中心で、キッドとの一騎打ちでは西部劇音楽の巨匠ジェリー・ゴールドスミスの音楽が盛り立てる。
最若手D・バリモアは当時19歳。実生活でもかなりのバッド・ガールだったが、本作ではサービスショットも見せ楽しそうに演じていて、のちの「チャーリーズ・エンジェル」での活躍を予見させてくれた。
なんとなく、少年のころ観た美空ひばり主演の娯楽時代劇を連想させる西部劇だった。
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