晴れ、ときどき映画三昧

映画は時代を反映した疑似体験と総合娯楽。
マイペースで備忘録はまだまだ続きます。

『ブラッド・ダイヤモンド』 85点

2007-04-15 11:46:07 | (米国) 2000~09 

ブラッド・ダイヤモンド

2006年/アメリカ

主役3人の確かな演技による力作

プロフィール画像

shinakamさん

男性

総合★★★★☆ 85

ストーリー ★★★★☆85点

キャスト ★★★★☆85点

演出 ★★★★☆80点

ビジュアル ★★★★☆85点

音楽 ★★★★☆80点

最近アフリカの紛争をテーマにした映画が目立つがこの作品もそのひとつ。社会性と娯楽性を兼ね備えたエドワード・ズウィック監督の力作。
西アフリカ・シエラレオネ共和国は、ダイヤモンドの産地で紛争が絶えない。漁師・ソロモン(ジャイモン・フンスー)は息子ディアの成長を楽しみにしているが、突然現れた反政府軍RUFの襲撃を受け家族をバラバラにされてしまう。前半のこの場面は現実とは思えない程の惨状で、思わず目を覆ってしまう。
元傭兵でダイヤの密輸を生きる糧とするダニー(レオナルド・デカプリオ)とアメリカのジャーナリスト(ジェニファー・コネリー)が絡んで100カラットのピンク・ダイヤモンドを巡り物語が進んで行く様は、下手をすると単なるアクションスペクタルになるところ。
3人の確かな演技と、社会性を失うことなく最後まで引っ張っていったE・ズイック監督の手腕によるところ大。ただ何度も銃撃戦に巻き込まれながら、ダニーとソロモンが最後まで無事なところが、当然といえば当然だがもう少しリアル感が欲しかった。
豊かな国と貧しい国の間に、石油資源などのエネルギー以外に宝飾品があることを改めて訴求している点で価値ある作品だ。女性の憧れのダイヤモンドに、こんな悲惨な現状があるのを、この映画で改めて考えさせられる。



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