晴れ、ときどき映画三昧

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『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』 75点

2010-08-05 13:01:43 | (米国) 2000~09 

スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師

2007年/アメリカ

バートン・デップの6度目コンビはスプラッター・ミュージカル

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総合★★★★☆ 75

ストーリー ★★★★☆75点

キャスト ★★★★☆85点

演出 ★★★☆☆70点

ビジュアル ★★★★☆75点

音楽 ★★★★☆75点

スティーヴン・ソンドハイムのミュージカルをティム・バートン、ジョニー・デップの名コンビで映画化。19世紀ロンドンで起きた猟奇殺人事件をもとにしたスプラッター・ムービー。
タイトル・バックのモノトーンに流れる赤い帯が血であることが分かるまでそれほど時間が掛からない。愛する妻を奪われ無実の罪で追放された理髪師ベンジャミン・バーカー(J・デップ)はスウィニー・トッドと名前を変え15年振りにロンドン・フリート街へ戻ってくる。目的は自分を無実の罪に陥れたターピン判事(アラン・リックマン)への復讐である。
ミュージカルなのでJ・デップをはじめ共演のヘレナ・ボナム=カーター、A・リックマンなど本格的な歌が披露されるが、本職の歌手とは違って語るような歌い方がかえってこのおどろおどろししたストーリーを和らげてくれる緩衝材となっている。
復讐の鬼と化す殺人鬼を演じたJ・デップは、デフォルメされた特殊メイクで強調されていて、手に持ったカミソリが光るたび背筋がぞくぞくする。
バートン夫人でもあるH・B=カーターも、同じようなメイクによってスウィートニーを一途に愛するあまり善悪の境を亡くしてしまう哀れな悪女を好演。怪しげなこのドラマをさらに盛り上げてくれる。
血を見るのが苦手なヒトにはお薦めできないが、ひとことで言うなら哀しい物語だった。



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