遊び人親子の日記

親子で綴る気まぐれ日記です。

一日だけ

2008年12月22日 21時54分33秒 | 食べ物/飲み物
今日は「休日があけて出勤したらまた明日休み」という、
テンションのもっていきかたに困る一日でした。

夕飯は自炊。
にらとキャベツの味噌炒めです。甘めの味噌味です。
鶏ひき肉と厚揚げ入り。

母が読んだ「闇の子供たち」はあくまでもフィクションなので、
現実とは違う点も多いと思いますが、気になる作品ではあります。
フィクションと分かっていても読むと気が滅入りそう・・・。

私が学生時代にモンゴルに留学した時、
マンホールチルドレンと言われる子供たちに会ったことがあります。
冬の寒さが厳しいモンゴルでは、
帰る家のない子供たちはセントラルヒーティングの熱で比較的あたたかくなるマンホールの中で過ごすのです。
私がいた時は季節が夏だったのでそういった子供たちも比較的元気だったのでしょう、
あまり体が弱っている様子もなく、
町を歩き回って観光客に食べ物やお金をねだっていました。

私はちょうど食べ物を持って歩いていて、
偶然食べ物をねだってきた一人の少年に特に何も考えずにあげてしまったのですが、
後からどうすべきだったのか考え込んでしまって、複雑な気持ちになりました。

一人に食べ物をあげることはできても、もし他の子がねだってきたらあげられない。
でも、目の前にいるお腹のすいた子供にご飯をあげることは道徳には背かない。
だけど、観光客が安易に食べ物をあげてしまったら、
貰った子は「食べ物はねだれば貰えることがある」と思えば、
次に貰えるまでまた物乞いを続けるだろう。
もしかするとそういうことの繰り返しが、
彼らが職に就くことに努力するきっかけを奪っているかもしれない。
(努力しても職につけない可能性も高いように思うが・・・)

戦場で餓死しそうな子供の写真を見た時と同じような、
どうしていいのかわからない気持ちになりました。

多分もう助からないだろうと分かっていても目の前にいる一人を助ける直接的な努力をするか、
状況をカメラにおさめて多くの人に伝えるという行為を優先するか。
カメラマンは仕事だから仕事を優先するというのも分かるのだけど、
自分が中学生ぐらいの時には、
絶望の表情で写真におさまっている子供たちを見ると、
助けるよりも先にそれを撮ることを優先するカメラマンの行為には素直に納得できなかったのです。

今はその行為が無ければ他の人がそういった現実があるという事実を知ることができないことも分かるし、
必要な職業だと思うし、
相当の覚悟が無ければできないことだと思う。

思うけど、実際に自分がその立場だったら、
果たしてできるだろうか・・・

このような選択では、どちらが正解ということはないのだと今の私は思う。
おのおのが、自分が信じることをするしかないのだと思う。

もうすぐクリスマス。
世界の子供たちは、それぞれどんなクリスマスを過ごすのでしょうか・・・
(子)
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