遊び人親子の日記

親子で綴る気まぐれ日記です。

折れた竜骨

2011年08月14日 08時58分54秒 | 読書

             折れた竜骨       米澤穂信(著)2010年10月発行

   初めて読む作家の作品です。
   ミステリもホラーもほとんど読まないので、
   全くどんな作家なのかも知りませんでした。
   題名や簡単な本の案内で知り、なんとなく歴史小説っぽいのかな~、と
   読み始めたのですが、とても面白く一気読み。
   
   時代背景が中世の英国で、舞台はロンドンから帆船で三日ほどかかる
   北海に浮かぶソロン島、ヒロインは領主の娘、主人公は放浪の騎士・・・
   それだけも期待してしまう設定です。  
   12世紀の欧州の石造りの城砦や街並みや海や風が冷たく暗い感じが
   イメージさせられ、スリリングな謎解き、異国的な魔法にワクワクし
   特にミステリ好きではない者でも充分楽しめた。
   
   賢い領主の娘「アミーナ」と跡取りで臆病な兄「アダム」。
   放浪の騎士「フィッツジョン」と小さな弟子「ニコラ」。
   「ファルク・フィッツジョン」と暗殺騎士となった弟「エドリック」。
   それぞれの関係性が語られていくににつれ、物語に深みが増していく。
   ファンタジーとミステリーが融合したような小説。
   私は経験がないのですが、ファイナル・ファンタジーなどのゲームを
   すすめていく感覚ってこんな感じなのかな、なんて思ったりました。
   登場人物、時代背景、剣、魔術、、、いづれも良く描かれていて
   猛暑のなか存分に楽しみました。
    わがまま母
   

   内容は、本の案内を転載しておきます。
   
  ロンドンから出帆し、波高き北海を三日も進んだあたりに浮かぶソロン諸島。
  その領主を父に持つアミーナはある日、
  放浪の旅を続ける騎士ファルク・フィッツジョンと、その従士の少年ニコラに
  出会う。ファルクはアミーナの父に、
  御身は恐るべき魔術の使い手である暗殺騎士に命を狙われている、と告げた……。
  自然の要塞であったはずの島で暗殺騎士の魔術に斃れた父、
  「走狗(ミニオン)」候補の八人の容疑者、いずれ劣らぬ怪しげな傭兵たち、
  沈められた封印の鐘、鍵のかかった塔上の牢から忽然と消えた不死の青年─
  ─そして、甦った「呪われたデーン人」の襲来はいつ? 
  魔術や呪いが跋扈する世界の中で、「推理」の力は果たして真相に
  辿り着くことができるのか? 
  現在最も注目を集める俊英が新境地に挑んだ、魔術と剣と謎解きの巨編登場!

コメント
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