遊び人親子の日記

親子で綴る気まぐれ日記です。

ハロウィンだから

2008年09月29日 23時25分17秒 | 食べ物/飲み物
コンビニのレジ横に、こんなチロルがありました。
即買い。

まだ食べてないんですが、
多分色は黄色かオレンジで、
味はカボチャ味なんだろうなと思います。

食べたらまた報告します。
(子)
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運命の日  

2008年09月29日 17時56分38秒 | 読書
    運命の日  上・下巻   デニス・ルへイン(著)2008年8月発行

 ボリューム、内容ともに読み応えのある大作です。
 すでに、映画化も決定しているようなので、話題になりそうですが、
 あくまでも作者は、「人に読んでもらう小説を書く」と言っているとのこと。

 時代は第一次大戦末期の1918年、場所はボストン。
 主人公たちの生き方が、その時代のアメリカ社会と同時に進む様が描かれる。
 一人はボストン市警の巡査ダニー・コグリンで父親のトマスも有名な警部。
 ダニーは警官として有望視され期待されていた。
 しかし、当時同僚たちはみな薄給にあえぎ、労働条件は劣悪だった。
 インフルエンザの大流行、ロシア革命の影響でアナーキストの暗躍、テロが
 頻発するなど、警察の仕事は命がけなのに、休日もなく薄給で家族を養うこと
 もままならない状況が改善されず、ついに市警も組合活動を始めるようになる。
 そして、命令で組合活動の潜入捜査をしていたダニーも・・・。
 もう一人の主人公は黒人青年ルーサー・ローレンス。
 彼は、働いていた職場をクビになり、妻の親戚を頼り、石油景気に沸く
 オクラホマ州タルサに移るが、そこでギャングの揉め事に巻き込まれ、
 人を殺してしまう。仕方なく身重の妻を残しつてを頼りボストンへ逃げる。
 ボストンでルーサーはダニーの実家コグリン家の使用人となり、ダニーと
 知り合うこととなる。
 コグリン家の使用人のアイルランド人女性ノラと気持の通じ合うルーサー
 は、ダニーとノラの二人の愛に気づき、二人のサポート役もさりげなく演じる。
 この小説では、ダニーを通して市警内部の実態を暴き、当時の政治家も登場
 するし、組合活動で騒然とした市内の様子や市民の生活をリアルに描いて、
 ルーサーを通しては、黒人への厳しい差別と抵抗の様子を描いている。
 また、意外な役割を演じているのが、その時点でボストンレッドソックスの
 「ベーブ・ルース」で、小説の始まりから登場。
 ルーサーたち黒人の野球チームと対決するくだりは、その後のルーサーの運命
 を暗示しているようだ。
 暴力シーンや差別の場面がかなり多く現れる小説ではあるのですが、
 私は、この白人対黒人の野球対戦のシーンが一番気分が悪くなった場面です。
 それでも、社会的な歴史の話だけではないので面白いのですが。
 家族の抱える問題、コグリン家を含む家族の絆、男女の愛憎、男たちの友情、
 などを深いところまで掘り下げて描かれているので手応え充分。
 1918年~1920年頃のアメリカの騒然とした社会の様相が生々しく伝わって
 きます。そういえばあの禁酒法も1920年に施行されたんですね~。

 さすが、『ミスティック・リバー』の作者の作品です。

  わがまま母
 
 
 
 
 
 
 
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