遊び人親子の日記

親子で綴る気まぐれ日記です。

本の感想

2007年10月09日 18時38分01秒 | 読書
 10月7、8日の連休は、前日まで珍しく真面目に水泳練習
 したせいか、腰痛と全身疲労とで何にも出来ず、家にこもって
 ました。
 幸い、工事も休みで静かだったので、一気に借りていた本を読み
 終わらせました。

  「中原の虹」第3巻 浅田次郎
  第2巻を読んでからしばらくたっているので、内容、登場人物を
  思い出すのに苦労してしまった。
  清の最後と満州のことが、とても興味深く読める。歴史の教科書
  に出てくる張作林と別人では?と思うほど魅力的に描かれていて
  楽しい。清末期の腐敗、国民党(蒋介石)、革命軍、日本軍が入り乱れ
  第4巻が待ち遠しい。

   「遊戯」  藤原伊織
   著者が今年の5月に亡くなったため、未完となった。
  相変わらず、「かっこいい男」が主人公。今では死語となった感の
  ニヒルな陰のある男がでてくる。
  このタイプの男性に本だけでも会えなくなるのは、とても淋しいな。
  私の周りを、ずずーっと見渡しても、居そうもない・・・。
  せめて本の中で逢うのが楽しみだったのに、本当に残念です。

   「南国日本」  高城剛(タカシロ ツヨシ)
  地球温暖化が問題となり、環境保護活動なども活発な現在だが、
  この本は、これから「私」がどうするか?を考えさせてくれる、、
  とも違うなあ~、感じさせてくれる、、というほうがいいかも。
  な感じの本で、いっぱい読んで欲しいな。
  本の中にもあるけど、アル・ゴアの「不都合な真実」はショックで
  恐怖を与え、脅迫感があるのに較べ、作者の考えはナチュラルで
  共感できる部分が多かった。ほんと、多くの人に読んでほしい。
  「亜熱帯化する日本」を楽しめるかもしれない。

   「夏の光」   田村優之
  高校時代からの目標通りに進んだかのように見える2人の男子の
  物語?かな。
  債券アナリストとジャーナリストになった2人(高校時代の親友)が
  長い間、会うことなく過ごし、その後再会、、、なんて書いても
  面白くなさそうだけど、面白い小説です。
  中学の頃、おじさんに屋根の上で「みんなが幸せになるような
  経済のあり方」を研究してくれよ。なんてアイレイモルトを飲みながら
  言われるシーンがあったり、ボクシングの話がでたりと、男兄弟も
  いない私には、憧れてしまう場面があります。
   アイレイ・・・スコットランドのアイラ島で作られるウイスキーの
          総称。海の匂いの混じったピートで麦芽をいぶすため
          強烈にスモーキーな味わいになる。
        ・ラガヴーリン(代表的な銘柄の1つ)
        ・ラフロイグ
   なんて本から抜粋、機会があれば試してみよう!

  「新潟樽きぬた」 明和義人口伝  火坂雅志
  明和5年(1768)の新潟湊騒動の話。
  あの江戸時代に、一般市民(町民)が町の自治をおこなった。
  江戸時代を通じてわが国唯一の市民による自治政府。
  パリ・コミューンの100年前の話であるそうな。
   涌井藤四郎(呉服屋)が中心となった。
  題名の樽きぬたは、酒樽を逆さにして太鼓のようにたたき歌った
  ことから由来するらしい。
  私は、新潟や長岡のことは懐かしくもあるので、
  あの独特の言葉(なまり?)は、新潟市内の茶屋や料亭の風情、
  柳と堀の街並みなどを思い出させる。
  日本史に弱い私は、長岡藩の「米百俵」しかしらず、勉強に
  なりました。
  
  
  
コメント
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