2076冊目はこの本。
宮原浩二郎『ことばの臨床社会学』(ナカニシヤ出版、1998年)
この本も書棚の整理の途中で見つけて読み始めた本。もっと早く読んでおけばよかったかも。研究を語る「ことば」に対して自分が日々感じてきた疑問、問題意識にかなり近いことを扱っていたので。
勉強や読書、人づての話などを通して知識として得た「アタマ語」と、生活経験のなかから話し言葉などを通じて獲得される「カラダ語」。著者は「終章」で、この両者の往復関係をどのようにつくるのか・・・という課題を提起されているが、そういう問題意識はとてもよくわかる。