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京都精華大学教員・住友剛のブログ。
関西圏中心に、教育や子ども・若者に関する情報発信を主に行います。

ここで学校の管理職や指導主事層のやる気削ぐような対応をしてどうする?(神戸の教員間いじめ問題関連)

2019-11-20 23:06:21 | 受験・学校

教諭いじめで校長ら約320人ボーナス増額見送り 神戸市 (NHKニュース 2019年11月20日)

ちょうど2日前の月曜日(2019年11月18日)、私は神戸市教委の教頭職研修で、いじめ防止を中心とした学校の危機対応のあり方について、90分間の講演をしてきたところです。

私が話すその前に、弁護士で教育委員という方が30分程度、「コンプライアンス」の話をしていたのですが…。

「学校現場の教職員にとっては、コンプライアンスの話よりも、実際に学校での子どもの様子を見ながら、日々、どのようないじめ防止の対応をすればいいのか、教育実践のあり方を見直すポイントはどこなのか、そういうことのほうが知りたいのでは?」

と思って、いじめの重大事態の未然防止・再発防止や発生時の対応を中心に、ひたすら「教育の理念(哲学・思想)」的な次元から学校の危機対応を問い直すというテーマで、私は90分、神戸の市立学校の教頭職を相手に話をした次第です。

ちなみに、参加された教頭職の方や指導主事さんあたりから、人づてに「おもしろかった」とか、「あしたからの実践に役立ちそうなことが聴けた」「やる気がでた」というコメントが、私の耳にも入ってきました。

ところが、です。これから神戸の学校の再生、特にいじめの重大事態の未然防止・再発防止を含む諸問題について「がんばろう!」という気持ちになっている管理職層や指導主事たちに対して、今日のこの仕打ちです。

「いったい、神戸市の上層部は、どっち向いて仕事してるのか?」

と、あらためて私は言いたくなりました。

と同時に、神戸市の上層部としては、ほんとうはヒラの教職員達のボーナス増額を止めたかったのがホンネで、それをすると教組やその支援者から反論されるのが怖いと思い、あえてこの学校の管理職層や指導主事たちを狙い撃ちにしたのだとすると…。「なんと姑息で、卑怯なことをするのか」とすら、言いたくなります。

もちろん、前々から言っているように、例の加害教員への拙速な分限休職処分+給与差し止めの対応とか、市教委の社会教育部門の首長部局への移管問題と併せて、「ますます、的外れの度合いを強めている対応」と言うしかありません。

そして、この管理職層や指導主事へのボーナス増額の停止問題についても、マスコミのみなさん、至急、公務員法や労働法の専門家の意見をぜひ、聴いていただければ幸いです。どうぞよろしくお願いします。

最後に一言。

学校の管理職層や指導主事、そしてヒラの教職員等々、いま、神戸の教育の信頼回復に向けて、現場レベルで精一杯努力を積み重ねている人々に対して、敬意を示す事すらできないような、そんな神戸市の上層部。

あなたたちこそ、いま、神戸市の組織風土改革で、最も変わらなければいけない人々ではないのですか。

いいかげんにしてください。


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