できることを、できる人が、できるかたちで

京都精華大学教員・住友剛のブログ。
関西圏中心に、教育や子ども・若者に関する情報発信を主に行います。

ほんとうに「なんちゅうこと、するねん!」というしかない。

2012-04-29 20:23:15 | いま・むかし

またしばらく更新が途切れました。やはり本業の大学での仕事や、家事育児介護といった家のことが忙しくなると、なかなかブログの更新にまで手が回りません。寝る時間が減るくらい、今はバタバタしていますので。

ですが、できるだけ今の大阪市内・大阪府内の子どもや教育・福祉などの状況に関して、こちらからも積極的に情報を発信していきたいので、短くとも何か書いていくことにしたいと思います。なかなか状況は切迫していますし、今、ここで抗議の声、異議申し立てをしておかないと、ろくな方向に行かないように思いますので。

さて、昨日の夜、大阪市内で識字教室・日本語教室の運営などにかかわっておられるみなさんの集まりに行ってきました。基本的にはこのみなさんのお話を脇で聴いているだけで、自分からは何も意見を述べたりとかはしなかったのですが。

ただ、例の大阪市の「グレート・リセット」を目指すPT案のおかげで、市民交流センターなどで活動を続けている識字教室・日本語教室の存続が危ぶまれる状況になってきました。というのも、市民交流センターなどで活動をしている分の教室事業、これを終了させるという方針が、PT案のなかに盛り込まれているようなのです。

このような場に顔を出して、識字教室・日本語教室の運営にかかわっておられる方の話を実際に聴きますと、正直なところ「なんちゅうこと、するねん!」と、あらためてこの大阪市のPT案に対して、つよい憤りを感じました。

いま「自分は疲れてるから休みたい」とか、そういうことを言うていられない、そんな気分になりましたね。ここで休んでしまっている間に事態がどんどん悪くなってしまうのならば、疲れている自分なりに何かできることをやっておきたい、そう思うわけです。

それから、昨日は午前中にあった子どもの権利条約に関する学習会に、大阪市の学童保育に関する補助金を削減しないでほしいという署名を持ってこられた方がいました。もちろん、こちらもOKです。さっそく私も書きましたし、集まったみなさんに趣旨を理解してもらって、書いていただきました。

先ほどの識字教室・日本語教室のみなさんの集まりには、何人か、大阪市内の青少年会館事業廃止に反対したり、そのあとの各地区の経過を調べているときに出会った方も出席されていました。

あの2006年の頃から今に至るまで、大阪市内ではこんな感じで、次々に子どもや若者に関する施策が打ち切られ、地元の人たちが大事に活用してきた施設が廃止や整理・統廃合され、そして、識字教室や日本語教室のように「事業規模は小さいけれども、そこが多くの人々を支えている」ような事業がなくなっていく・・・・。そんな状況が続いています。

平松市政の時期にはかなり、その速度はゆるやかになったものの、橋下市政が始まってからのこのか月、6年前の関市政の末期以上の速度で、このような子どもや若者、人権や教育・福祉に関する施策の「見直し」という名の打ち切り・廃止が起きています。

いまこそ、「できることを、できる人が、できるかたちで」ということに立ち返って、「なんちゅうこと、するねん!」と、大阪市のPT案や橋下改革に対して、批判の声、異議申し立ての動きをするべきときだろうと思います。私も、時間と気力・体力の許す限り、それを続けようと思います。

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