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できることを、できる人が、できるかたちで

京都精華大学教員・住友剛のブログ。
関西圏中心に、教育や子ども・若者に関する情報発信を主に行います。

この20年の自分の歩みをふりかえる話をしました。

2012-10-13 23:37:00 | いま・むかし

ここのところ、なかなかブログの更新にまで手間がまわらず、申し訳ありません。近況報告や急ぎの情報発信などは、フェイスブックまたはツイッターでやっています。もしもお急ぎの場合は、そちらを検索して、私の所在を確認してください。ただし、ツイッターでのフォローやフェイスブックでの友だち申請などにあたっては、どこの誰だかわからない方ははじくようにしています。また、誹謗中傷などがある場合も、その方をブロックするようにしておりますので、その点はご理解ください。

さて、私が大阪市内で不登校の子どもの居場所づくりに関わって、ちょうど今年で20年。かかわりはじめたその頃の私は、大学院進学が決まった直後の大学4回生。もうそんなに月日がたったのかと思うと、驚きです。
どうして今、あらためてそんなことを言うのかといいますと、今日の午前中、京都市内でおこなわれた「きたけん」学習会で、そのような趣旨での話をしたから。
今日はその学習会で、「できることを、できる人が、できるかたちで―子どもの人権を守るための地域のとりくみとは?―」というタイトルで、大阪で不登校の子どもの居場所づくりをはじめ、兵庫県川西市の子どもの人権オンブズパーソン制度にかかわり、そして、大阪市の「ほっとスペース事業」から青少年会館に関わりはじめたこと。青少年会館条例廃止後も大阪市内の各地区の子ども会活動などを側面から、研究面でサポートしていくことにとりくんだこと。そんなことをふまえて、子どもの人権を守るためのさまざまな地域レベルでの取組みについて、私が今、考えていることについて話をしました。
今日、自分が話をしたことをふりかえりますと・・・・。今まで自分がこの20年近く、主に大阪という場で取り組んできたことを、そろそろ「子どもの人権」や「居場所づくり」などをキーワードにまとめていく時期にさしかかっている・・・・。そのようなことをこの頃、実感しはじめました。
あと、私の講演の前に、この京都市内の地区で取り組んでいる子ども・若者のダンスサークルの発表や、「竹田の子守唄」の披露もよかったです。特にダンスサークルが解放歌や宣言などの映像を流しながら、そのイメージをからだで表現するヒップホップの踊りを見せてくださったのには、正直なところ「すごいな~、こういう表現もあるんだ」と思いました。また、あらためて映像と音楽で解放歌や宣言に触れると、今日はなぜだか、涙がぽろりと落ちました。今年って、宣言から90年目の年なんですね。
ところで、今後もしばらくの間、各地での講演活動が続き、日ごろの大学での仕事や原稿執筆との両立にいろいろと悩む日々が続きそうです。ブログの更新もその分、途切れがちになります。どうかご理解をお願いします。
また、このところ、大津市での中学生いじめ自殺事件をきっかけにして、私のところに「公的第三者機関(=川西市の子どもの人権オンブズパーソン)での経験をふまえて、何かお話を」という依頼が来ます。あるいは、『人権教育と市民力』(平沢安政編著、解放出版社)に「子どもの権利」(第6章)を書いたことをきっかけにして、子どもの権利条約の話をしてほしいという依頼もあります。そして、両方をまとめた講演依頼もあります。
そういう講演依頼を受けて、いろいろとお話をさせていただくなかで、今、私がかなり強調しているのが、子どもとおとなの「応答的なかかわり」ということ。これは大学で「子ども支援論」の授業をするなかでも強調していることですし、今年前期の大学院講義で、浜田寿美男さんのワロン論などを紹介するなかで、あらためて大事だと実感したことでもあります。
今日のところはあまり詳しく書くことはありませんが、また今後、このブログで「応答的なかかわり」について触れたいと思います。



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