本業の大学のほうでも、大きな仕事はひと段落着きました。また、前にも少し書きましたが、誰かが勝手にはったリンクによって(リンクしたサイトがさぐれないように細工をしてある)、一時期かなりの数のアクセスがありましたが、それもひと段落ついたようです。そこで、そろそろ、このブログでの書き込みを再開したいと思います。
で、まずは時期的に大阪市立青少年会館の条例「廃止」案がそろそろ市議会に出る頃ですし、その「廃止」案が前提となった予算案については、すでに新聞報道などで明らかになっていると思うので、その2つのことをふまえて、私の意見を書きます。
一応、大阪市議会で条例廃止が本決まりになるまでは、青少年会館は市教委の社会教育施設として存在しています。ですから、最後の最後まで、市議会などに対して、条例を廃止するなという働きかけをしていくことは、一方で「やるべき」作業だと思っています。
と同時に、すでに「子ども青少年局(仮称)」の設置など、別の形で動き始めた大阪市の青少年施策に対して、「今まで青少年会館などで担い続けてきた各種の青少年育成の機能を、今後は大阪市の行政のどこが、どのような形で担っていくのか?」ということを問う作業も必要かと思います。
と同時に、「まだ充分な青写真が子ども青少年局(仮称)内で描けていないのなら、少なくともこれまで、青少年会館での活動にかかわってきた利用者やNPO、その他の人々の立場からすると、今後の大阪市の青少年施策にはこういったことが必要だと思う」という、建設的な提案も行なっていく必要があると思います。
そういった意味で、私としては、今こそ、いろんな立場から「大阪市の青少年施策にはこういう役割を担う人が必要だ」「こういった施設があることが、青少年の育成にはおおいに役に立つ」「こういった事業・活動の展開があれば、こういう層の子どもたち・若者たちをしっかりと支えることができる」という声を挙げていくことが大事かな、と考えています。
特に、大阪市内で子どもや若者とかかわる活動をしているNPO関係者や、実際に日々の仕事を通して子どもや若者とかかわっている市職員、それから研究者など、多様な人々の意見をぜひ、大阪市役所・市教委に寄せていただきたいと思います。
ほんとうに大阪市を「将来性のある都市」や「長年にわたって活力のある都市」にするであれば、今、積極的に取り組んでいる借金だらけの財政の整理や不祥事を生み出した体質の改善だけでなく、「その先」を見越したプランづくりが重要です。その「先を見越したプランづくり」を行なうときに核になるのは、いま現在、大阪市に暮らす住民や、そこで活動しているNPOなどの視点であり、そこで成長する子ども・若者の育成、住民の積極的な社会参加・参画支援ということではないでしょうか。私としては、こうした視点から、今後も引き続き、このブログ上で意見を発信していきます。