大阪市役所のホームページから市議会のページに行き、そこにある「市会会議録検索」で「青少年会館」とキーワードを入れて検索をかけると、昨年11月28日の市議会常任委員会(財政総務)のページがでてきました。この検索システムだと、検索キーワードの部分が赤字になるので、当然「青少年会館」と入れたら、そこは赤字になって会議録が出て気ます。そのやりとりを見ていると、去年11月28日に、次のような議論があったことがわかります。ちなみに、「9回開催」とか、ここで回数などが話題になっているのは、「地対財特法期限後の事業等の調査・監理委員会(通称・プロジェクト委員会)」のことです。また、引用にあたっては、途中人名を削除したり、仮名に置き換えた部分があります。
<以下、市会会議録からの引用>
◎委員 9回開催したという記録があって、所管局からの詳細な説明を受けたということでしたので、その詳細な説明をだれから、どれだけの回数と時間をかけて行ったのかを具体的にお聞きしたはずなんです。
ところが、今のお答えは、8月10日の第7回委員会で資料に基づき説明した、それから8月30日の第8回と31日の第9回で検討、審議したとのことだけで、これが9回も開催したという調査・監理委員会の具体的な開催実態なんだというふうにお答えになられたわけであります。
しかも、最終の8月31日の委員会では、そこでも検討、審議され、いろいろと議論もあったはずなんですけれども、何と手回しよく、その日のうちにそのまとめが提出されておるわけです。まことに不自然きわまりないといいますか、どうも私、納得がいかない。
本当にどこかの安物のシナリオそのものじゃないかというふうにも思うわけでありまして、さらに、まとめでは3施設の視察や調査についての記録は一切ないわけであります。検討、審議するに当たっては、委員会の委員、中でも民間の委員のどなたかが全く知らない立場のはずですから、人文センターなり青少年会館なり老人福祉センターなり、どこかの施設、現場に行かれて、やっぱり見聞されたのかどうか、行ったのであれば、どなたがどこの施設にいつ行かれたのか、どのような調査をされたのか、ぜひ聞かせていただきたいというふうに思います。
◎市民局市民部庶務課長 お答えいたします。
プロジェクト委員会といたしましては、3施設の視察は行っておりません。以上でございます。
◎委員 まさに絶句であります。それでいいんかということですね。だれかの言葉にもありましたけども、人もいろいろ、やり方もいろいろやというふうにでも言わんとするんでしょうか。
私は、こうして見ずして語ることの無責任という点を鋭く指摘しておきたいというふうに思うんですが、そこで、聞くところによりますと、關市長は10月12日の夕方に加島青少年会館に見学に行かれたということでありますけれども、10日に方針案がもう既に出されておる、その後に施設を見に行かれるということは、これまた私にはどういうことか理解ができないんですけれども、市長御自身、視察されたその意図というものについてお伺いしたいというふうに思います。
◎市長 先ほど来、課長が答弁しておりますように、プロジェクト委員会は、全局にわたっての総点検でありましたけども、各所属からの非常に詳細なヒアリングを行って、提言を行っております。
それを受けて私どもは方針案を作成したわけでありますが、9月14日に文教経済委員会におきまして、K委員からの御指摘もありまして、私としても、ぜひ市の方針を具体化するに当たって、現場を見たいと思いまして、御指摘のように10月12日に加島の青少年会館の方へ参りました。当日は、非常にたくさんの元気な子供さん、これ夕方に近い時間帯でしたんですが、様子もよく見ることができましたし、またいわゆる相談や居場所づくり事業、その内容等について、これを運営しているNPOの方々とか当事者の方々からいろんな御意見を聞くこともできました。非常に、これは私も参考になりました。
青少年会館につきまして、これは調査・監理委員会のまとめに沿って、条例施設としては廃止するという市の方針案をお示ししまして、市会での御議論もいただいてるところでありますけども、市民の皆さんあるいは地域の方々の自主的な力、まずそれをいただきながら、施設の活用を積極的に図っていただけるように、市の方針の具体化について、現在、鋭意検討を進めているところであります。
とまぁ、この委員(市会議員)の質問にもあるとおり、調査・監理委員会は結局、一度も青少年会館の施設等を見ることもなく、この委員いわく「シナリオどおり」の結論を出した、ということになりますね。
でも、このくらいのことは、実は私のブログでは、この間ずっと主張してきたことなんですけどね(笑)