さぁ、もう日付が変わって12月22日。おそらく、公立の小中学校はそろそろ「冬休み」に入る頃だと思います。クリスマスにお正月と、大阪市の青少年会館に通う子どもたちにとっては楽しい日々が待っているはずです。そして、何事もなければ、この「冬休み」に、青少年会館各館でもきっと、「冬休み」関連行事がいろいろと企画され、子ども・地域のおとなや保護者・職員で、楽しく行なわれていることかと思います。
しかし、大阪市の青少年会館に通う子どもたちにとってのそんな楽しいはずの冬休みを、暗く、沈んだものにしているのが、市長が出した青少年会館条例の「廃止」方針。この楽しい冬休みを暗い気持ちで子どもらに過ごさせているだけでも、「子どもの権利条約」にいう「休息・余暇の権利」等々が脅かされているといってもいいくらいですが。
それにもまして、大阪市長が特に日之出青少年会館に集う子ども側からの働きかけ、要望などに一切応じず、説明会の場にも姿を見せないこと。これって、「子どもの権利条約」にいう「意見表明権」や「適切な情報へのアクセス」その他の諸権利が脅かされている状況ではないのか、といいたくなります。
このまま、あくまでも市長側が日之出を含めた各青少年会館に出向かないのであれば、逆にこの冬休み、各館に集う子どもたちは大阪市役所におしかけ、面会を申し入れてもいいかもしれません。学校も休みになることですし、年末にまだ3~4日、新年に2日くらい、市役所開庁日で子どもが訪れることが可能になる日もあるでしょう。
市長室に面会の申し入れに行ったり、なかなか各館の子どもたちのところに取材に来ない記者クラブに逆に「なんで来ないの?」と取材に行ったり、「子どもの意見を聞け」とか「子どもの心を傷つけるな」とかいった市会議員のところには「自分たちを応援してほしい」と伝えにいったり、などなど。この冬休みに「子どもの市役所見学ツアー」とか、「子どもの社会参加・体験型学習の一環」、さらには「子どもらの自主的なサークル活動のとりくみ」ということで、青少年会館に集う子どもたちはどんどん大阪市役所に出向いていって、「青少年会館のこと、自分たち利用者である子どものことをちゃんと考えて!」と訴えるのがいいでしょう。