tyakoの茶の湯往来

日常生活の中から茶道の事を中心に、花の事、旅の事、そして、本や写真の事など、気ままに書いて見ようと思ってます。

ホトトギスの季節に・・・

2013-05-18 18:24:22 | 茶の湯
5月18日(土)

暑くもなく寒くもない過ごしやすい一日でした。

今日も自宅でのお稽古でした。
一週間のお勤めの終えた人達も、のんびりと気持ちを落ち着かせてお稽古に専念する事ができます。



お稽古の前に

昼食は茸とホタテの和風のパスタを作り、お稽古前の腹ごしらえです。
味付けは醤油だけで、仕上げにバター入れて出来上がりです。盛り付けたらキザミ海苔をたっぷりとのせていただきます。



お菓子はホトトギス

蕎麦饅頭でたっぷりと粒餡が入っておりまして、口に入れた時のモチモチとした歯ざわりとツブツブのアンコが口の中に広がります。

ホトトギスといえばこの歌です。

ほととぎす 鳴きつる方をながむれば ただ有明の 月ぞ残れる

何年か前に、この和歌をテーマにして道具を組んで、お茶会をした覚えがありまして、ホトトギスと聞くとあの時の事を思いだします。
その時に使った花が、「大山蓮華」だったのでなおのこと印象に残っております。



青楓の茶碗で

雅たテーマでお茶会をしたなんていう遠い昔の思い出は仕舞っておいて、現実的な今日の茶碗です。

乾山写の青楓の絵の物で、今日も皆さん使っていました。

たっぷりと点てられたお抹茶は実に美味しいものです。
そして、疲れている心も体も優しく癒してくれる幸せな飲みものだと思います。


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茶花で何を感じさせるか・・・

2013-05-17 19:03:37 | 茶の湯
5月17日(金)

初夏を充分に感じさせるお天気でした。

今日は自宅の稽古日でしたが、ストレッチの申し込み日に当たってしまい、朝から行って来ましたので帰って来てからが大変でした。

昨日も出かけておりまして、準備をしていなかったので二重の負担になってしまいました。



オオヤマレンゲ

今日の床の間には大山蓮華を生けました。

この花も我家に来てから二十年以上の月日を重ねておりますが、毎年たくさんの花をつけて楽しませてくれます。
この大山蓮華は、深山を分け入ってやっと見ることができる貴重な花で、近年では茶花として多くの人が栽培をしているために珍しくもなくなってしまいました。

私共が初めて茶会で使った時は、どなたも見た事が無かったのか、席入りの度に感嘆の声が聞こえたほど珍しい花だったのです。
私共の師匠が教えてくれたので、知り合いの園芸店に頼んで探してもらいやっと手に入れた花でしたので、この花が咲くと先生を思い出します。

モクレン科の落葉低木で関東以南の深山に自生している。
純白の上品な花を咲かせるので、庭園木としても評判が高いらしく、近年あちこちの公園に植えられることが多いそうです。



床の間

大山蓮華が咲いていたので生ける事にしましたので、この花の持つ楚々とした上品な白さに軸はそのままにする事にいたしました。

薫風自南来・・・爽やかな風に揺れる大山蓮華の風情を楽しんでいただきたかったからです。


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「三露」は席中にもあり・・

2013-05-16 18:05:37 | 日常雑感
5月16日(木)

朝から良く晴れわたっておりました。
何だか雨を予感させる風がずっと吹き続けておりましたが、雨はまだのようです。夜遅くなってから降るかも知れない・・・・

今日は朝から一日中、溜まっていた用事を済ませながら終わってしましました。



今月の淡交

今月の月刊誌「淡交」は、やはり初風炉をテーマに特集を組んでおりまして、「初風炉に寄せて」が特別読物として掲載されておりました。

初風炉は爽やかな季節に行う爽やかなお茶事を連想させますから、読んでいても楽しいものです。

お茶事での道具の取り合わせは、やはり興味のあるところですから見ていて楽しい・・でも、こんな立派な道具は私達にはとてもとても・・・です。

中でも気になったのが、「三炭三露」でした。

「三炭」は下火、初炭、後炭をいいます。
そして、「三露」は露地と席中にそれぞれあります。

「露地の三露」は、お客様の移動に先んじて庭に打たれる水のことで、初入り前の打ち水、中立前の打ち水、後座の退席前の打ち水のことです。

一方、「席中の三露」は、掛け物の風帯の露、茶杓の露で先端の意味の露、最後のひとつの露は花の露のことです。
読みながら、そうそう・・・と頷きながら、読んでおりました。それでも、後座の前の打つ水は、時々忘れてしまいます。

これはいけないと思いつつ忘れてしまいます。
丁度その頃が忙しさのピークであることが多いいからです。

今回も忘れた・・・・。

今度は気をつけよう。

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しゃべり疲れて帰っても・・・

2013-05-15 19:03:19 | 茶の湯
5月15日(水) 京都葵祭

日差しが眩しいくらいの午前中でしたが午後からは雲り始めて仕舞いました。夜には一雨ありそうです。

今日も大学のお稽古でした。

こちらも大勢の1年生で、お茶室が狭く感じられるほどでした。
みんなお稽古道具を注文しましたからやる気充分です。

こちらの大学は、お茶室が二部屋ありますので、挨拶が済むと二手に分かれてのお稽古になりました。暫く座っていると足がしびれて動けなくなってしまいますので、足を直しながらのお稽古です。



お菓子はバラの花

お客様になっている人が美味しそうに食べているので、「お菓子は?」と聞いて見ると首をかしげて??・・・「何に見えました?」

と聞くと、・・・??。「これは誰が見てもバラでしょう。」「ハイ、バラです」会話が行ったり来たりでかみ合いません。
こんな状態ですが、もう少しすると、はきはきと話が出来るようになると思います。

それも楽しみのひとつです。



オダマキ

我家のオダマキが綺麗に咲きました。

薄い紫色をしておりまして、中々いい色だと思っております。

こんな調子で、広くもない我家の庭は色々な花々でいっぱいです。
自分で植えた花ばかりですので嬉しさもひとしおです。

明日も別の花が咲くようです。

毎日楽しみです。















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手を加えなくとも・・・

2013-05-14 19:19:13 | 茶の湯
5月14日(火)

朝から強い日差しが眩しく、昼を過ぎる頃には真夏日の30度にもなっていたとか・・・暑い筈です。

今日は大学でのお稽古です。

1年生がたくさん来ておりまして、上級生達がマンツウマンで教えておりました。同じ部屋ですので、どんなに小さな声で話していても耳に入ってまいります。

聴こえて来る声は、自分達がが1年生の時に、先輩から教えてもらったとおりに話しておりました。その調子で・・・・

最初が肝心ですから、正確に伝えないと後が大変ですから・・・・。
1年生が授業があるので帰った後、残っていた上級生に、もう一度基本の所作を繰り返して伝えました。上級生達は自分のためでも有ります。

今日は我家の庭に、野生のエビネランが咲き始めておりました。



エビネラン

何年か前に、友人が持って来てくれたエビネですが、余り期待もしないで庭の隅に植えて置きましたのが、ビックリするほど艶やかに咲き始めました。

地エビネと呼ばれる野生種で、ピンクに咲くのが珍しいとのことです。




知らない間にこんなに大株に成っておりました。

これほど綺麗に咲くとは思いも寄らず、随分と粗略にしていたものだと思いましたが、これだけ立派に咲いたのですから、植え込んだ場所も良かったと思うことにしました。

余り大事にして植え替えたり、肥料をやったりしなかったのが良かったのかも知れません。

このままそっとして置くことにいたします。
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燕、茶花、ストレッチで・・

2013-05-13 18:31:10 | 日常雑感
5月13日(月)

朝から薄曇りのはっきりしないお天気でしたが、ほどほどに温度が上がり、過ごしやすい一日でした

週始めの今日は、ストレッチです。
休日が続いていたために久しぶりといった感じです。
いつものメンバーが元気に揃って、1時間いい汗をかきました。



燕の巣

ストレッチは午後ですので、午前中は少しの用事を済ませるために知り合いの家に行くと、玄関に紙が敷いてあり、鳥の糞がありましたので、上を見ますと燕が巣を作っておりました。

私が下でカメラを構えると、ちょっと警戒したのか作業をやめておりましたが直ぐに再開です。
人間はいたずらしないと解っているようです。



オドリコ草

ストレッチから帰り、庭に水をやりながら見ると可愛いオドリコ草が咲き始めておりました。

この花は、白から薄い紫までの色を持ったたくさんの種類がありますが、庭に咲いているのは薄い紫色をしております。

シソ科で野や山の道端に群生して咲いているので、今頃の里山を歩けば必ず出会うはずです。
茎を囲むように咲いている花が踊りを踊っているように見えることから命名で、この花を見れば誰もが納得してしまうでしょう。

水揚げも良くどんな花とも合いますので、あると便利な花です。



チョウジ草(丁字草)

もうひとつの花チョウジ草も咲き始めました。

この花も我家に来て何年たつでしょう。茶花を栽培し始めて直ぐに買い求めた花ですので・・・・

「年々歳々花相似」というように、毎年の事ですが綺麗に咲きます。
キョウチクトウ科の多年草で、日本を始め朝鮮半島から中国大陸にまで分布しているそうで、日当たりの良いちょっと湿ったようなところを好んで生えるようで、ひと塊になって咲いております。

美しい紫の花を次々と咲かせ、色、形とも優雅な趣を感じさせてくれ、この花もどんな花とも合いますので一鉢植えておくと便利な花です。

花の名前は、丁字に似ているからとういことです。



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「薫風自南来」を実感しながら・・・

2013-05-12 18:01:17 | 日常雑感
5月12日(日)母の日

初夏らしい日差しがいっぱいの一日でした。

正に「薫風自南来」。
心地よい爽やかな南風がそよそよと吹いておりました。

今日は約束しておりました用事を午前中に済ませ、遅い昼食をとってのんびりとした午後を楽しみました。
3時にはやはりお茶を頂きその後は散歩・・・いい一日でした。



お菓子

アヤメのお饅頭でしたが、割って一口噛むと幸せな甘さが口に広がります。一日に1個の甘い物ですが、このお菓子くらいで丁度良いところです。



八橋の茶碗

お茶はこの時期にしか使えない八橋の茶碗で頂きました。
昨日も一昨日もお稽古で皆さんが使っていた茶碗です。

季節の茶碗で頂くとその時々の風景までもが想像で来ますから、これが楽しい・・・。

今日は歩いていても、まだ雪で真っ白な遠くの山々もはっきりと見えて歩いていても楽しくなります。

爽やかな風に道端の草々も静かに揺れながら初夏を謳歌しているようでもあります。

今日も8300歩。元気に歩けました。

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お稽古で楽しむのは・・・

2013-05-11 19:01:08 | 茶の湯
5月11日(土)

朝から曇り勝ちの天気でしたが、やはり昼ごろから降り出しました。

岐阜県では、「長良川鵜飼開き」だそうで、北の方では雪が降っているといったニュースの中、夏の風物詩ともいえる鵜飼いが始まります。
日本も広いなとつくづく感心させられてしまいます。

今日は自宅でのお稽古です。



仕上げた灰形

一昨日に作った灰形が、昨日の稽古中にも気になって仕方がありませんでしたので、今日の稽古前に作り直しました。
久しぶりの灰形作りとは云え1時間半も掛けていては最悪です。

灰を篩いなおして2度目の灰形作りでしたが、今朝は40分も掛からずに出来上がりました。



荒磯の水指、八ツ橋の茶碗を使って

灰形が決まれば点前座も落ち着きまして、5月らしい爽やかな取り合わせでお稽古が始まりました。

水指には水を入れて置きますが、茶碗や棗、そして茶杓などはお点前する人が選んでお稽古に望みますので、人それぞれで見ていて面白いです。



点前座

それでもお稽古の時、何時も不思議に思う事があります。

最初の人が使った茶碗を次の人も使う不思議さは、未だに分らないままです。どうしてだろう?

学校で学生達もそうですので、同じものを使うという真理があるのかも知れません。

お稽古が終っても、小雨が降り続いております。
皆さん車で来ますので濡れる心配はありませんが、やはり着物を着てお稽古に来る人は、帰り支度が大変です。

それでも着物を着て稽古に来る、熱心さに心を打たれます。





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5月の風を感じながら・・

2013-05-10 17:43:58 | 茶の湯
5月10日(金)

昨日に続き今日も夏日だそうですが、早くも西の方から雨が降り出しているようです。

今日は自宅でのお稽古です。
暫くお稽古が無かったものですから、何だか久しぶり・・・という感じです。

5月と云えば端午の節句ですが、この節句を過ぎてしまうとお茶席では一気に夏になって行きますが、我家では、5月には欠かせない軸を飾り炉から風炉への変わりを知ってもらいます。



薫風自南来

この軸は、5月には欠かせない軸で何をおいても、最初の稽古には掛ける事にしております。

この軸を見ると爽やかな、そして心地よい風がそよそよ木々の間を通りぬけるように吹いて来る、そんな情景を思い浮かべます。

5月を代表する軸です。



花はシャガ・ミヤコワスレ・ホウチャク草の3種

花は我家のものを切って生けましたが、どれもこの時期には、どこの家にも咲いているような花ですが、こうして床の間に飾ると、花自信にも貫禄が出て凛とするように思います。

シャガも色々な種類があり、大きい物から姫シャガといわれる小さいものまでありますが、やはりこれくらいの大きさが生けるのにも生けやすいようです。



床の間の飾り

床の間に5月の風が吹いており、花は珍しくも無いですが庭先の花を飾り、自然の中でお稽古をしているような気持ちになってもれえれば、設えた側からすれば嬉しいのですが・・・

これから夜のお稽古が始まります。




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久しぶりの灰形に手が・・・

2013-05-09 18:24:39 | 茶の湯
5月9日(木)

今までの寒さはどこへ行ったのでしょう。今日は何と真夏日で、外へ出るとムッとするほどの暑さでした。

今日は朝から明日からのお稽古の準備です。初風炉の茶事から初めてのお稽古ですので、準備に追われておりました。



風炉に灰を入れて

風炉の季節の最大の準備といえば「灰形」です。
表の掃除、中の掃除を済ませて久しぶりの灰形ですので、意気込んで始めましたが、30分もたっても基礎が出来上がりません。

奉書を敷き、敷き瓦を載せて灰を入れてから五徳を据えて、高さや幅の調節を行いますが、これが意外と手間がかかりまして、灰を整える前から気持ちが散漫になってしまいました。

案の定です。1時間も灰を押したり引いたりしてはやり直しておりました。
こんな事をしていると、せっかく篩った灰が硬くなって火が熾きなくなってしまいます。



出来上がったのがこれ!

灰匙のあとが数え切れないほど付いております。
今まで作った灰形の中で最低だと思っています。

なぜ写真にしてここに載せたかは後で確認をしたいからです。気持ちが集中している時は灰匙が手と同じような感覚で動くものですが・・・

半年振りに作った灰と何回か作った後の灰を比べて見たいからです。

業躰さんたちは15分くらいで仕上げてしまうそうですが、今日は灰を入れ始めてから1時間30分もかかりました。
自分でも記憶が無いくらいの時間です。

時間をかけたから良くできるはずもなく、時間を掛ければかけるほど灰が硬くなってしまいます。

今週はこれで我慢して来週の灰をしっかり作りたいと思っております。
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