tyakoの茶の湯往来

日常生活の中から茶道の事を中心に、花の事、旅の事、そして、本や写真の事など、気ままに書いて見ようと思ってます。

会津の里寺と仏巡りを終えて

2013-05-30 17:29:48 | 徒然日記
5月30日(木)

朝から今にも降りだしそうな気配がしておりましたが、案の定午後からはシトシトと降り出しました。

会津の旅から帰ると梅雨入りの宣言があったそうでビックリでした。
旅の間中、テレビも新聞も縁遠くなっておりまして、世の中の流れもニュースもほとんど知らずに楽しんでおりましたから・・・。
今回の旅は「会津の里寺と仏巡り」というテーマでした。

第1日目は、朝6時に集まりまして、15分には出発、ひたすら目的地会津を目指してひた走り、9時には到着しておりました。



弘安寺 中田観音

会津の地名になったと伝承されている地に鎮座されている「伊佐須美神社」にまずご挨拶を済ませ、10時に約束してありました「弘安寺」へと行きました。

この寺は正式名称の「弘安寺」より、広く一般には「中田観音」の名で知られた「会津3大ころり観音」として有名なお寺です。
お寺に予約というのも変ですが、「来る人を拒まず」でいつでも開いていては、大切な観音様をお守りしてゆくのにも限界があって、それ程の厳しさを持って管理して行かないと維持して行けないからです。

到着するとご住職が待っていてくれました。直ぐに本堂へ通されて観音様の直ぐ前に・・・
手を伸ばせば観音様に触れられるほどの近さです。

ご住職が唱える般若心経と観音経の間合掌しながら、観音様を拝顔しておりましが、半眼にしている目は、居並ぶ人々をどの角度からでも優しく見守っているように見つめており、同行の皆さんも対面しながら神妙にじっと聞いておりました。



田子薬師堂

10時45分ごろ到着。
ここは無住の寺ですが、この薬師堂は国の重要文化財に指定されておりまして、優美な姿で私達を迎えてくれました。

ご本尊は薬師如来坐像で国の重要文化財に指定されており、色々手を尽くして見ましたが、拝観は叶わず薬師堂のみのという事でしたが、木漏れ日の差す小さな境内での参拝は時を忘れてしまいそうです。

聞くところによりますと、以前は管理している方のご好意で、時間の許す限り拝観をさせていたようですが、心無い人も少なからず拝観を閉ざしてしまったそうです。

私達以外は誰もおらず、ゆっくりと参拝する事ができました。
時間を気にしない旅でしたら、もっと居たかったお寺さんで、離れ難い思いで次のお寺に向かいました。



法用寺の三重の塔

ここ法用寺には11時20分頃に着きましたが、管理されている方が持っていてくれました。
早速本堂の中へ案内されましたが、やはり無住の辛いところで、座って拝観できないほどの汚れようで立ったままでの拝観となりました。

本来は山門に鎮座されているはずの仁王力士がお堂の中におりました。
行ってお話を聞くまでは、盗難除けとばかり思っておりましたが、この仁王力士像が国の重要文化財に指定された時、文化庁の指導で本堂に移したそうです。

理由はただひとつで、「火災の心配」だけでの移動だったそうです。
国の文化財に指定されると、民家からなん何メートル離しなさいという法律があるため、やむなく本堂に移っていただいたそうで、お話をしながら苦笑いをしておりました。

また、ここ法用寺には東北地方では珍しい三重の塔がありまして、その存在感を示しております。

案内してくれた管理人さんは、子供の頃はこの三重の塔に登りよく遊んだそうで、中の構造を事細やかに話してくれました。

この後、柳津町の円蔵寺を目指して移動です。ここでは1時にガイドさんと約束しております。

続きは明日です。



コメント (2)
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