リラ（ライアー）の世界

周りを圧倒するような大きな音が出るわけでもなく、超絶技巧の早いフレーズを見せびらかせるわけでもなく、他の楽器とは明らかに違うライアーのアイデンティティーがあります。
上手かどうかより、この癒しの音色を日々の暮らしの中で楽しめたら幸せですね。

弾いてもらいたい楽器

当たり前のことですが、製作者としてはリラを買って頂いた方には、長く弾いて楽しんでも頂きたいというのが一番の願いです。そのために何ができるのか考えています。今度リラ工房で作った「ひざ台」もその一つです。ご質問などあれば遠慮なくご連絡をお願いします。

家にギターがあった時代

家にテレビもゲーム機もなかったころ、若者のいる家の多くは、部屋のすみにギターがありました。でも、音は出せても曲を聴かせる人を見た事がなく、弾けたらいいなという淡い夢を持ってました。
今、時には夜一人リラ（ライアー）を弾き、夢のドラマに身を置いてみるのも秋の楽しみですね。

箸より重いもの

昔ピアノのレッスン室だったところが今作業場となってます。今日はリラ作りで一番の力仕事となる木を削る作業をやりましたが、全身がホコリまみれとなって、終わったらシャワーを浴びて衣服を着替えます。両手もしびれた感じで、日頃「箸より重いもの」を持たない生活をしてたような気分です。

ライアー奏者 宮田美岳 さん

昨日、ライアー奏者の宮田美岳さんが友人と一緒に来られて、リラ工房のライアーを試奏してくれました。普段使っているものより小型でクロマチックタイプなので興味深々の様子。３時間弱、一度も手放すことなく弾き続け、音の広がりや音質の良いポジションの確認など、プロの演奏者の日常を垣間見るような思いがしました。
私が一番感動したのは、弾いてるうちにどんどん音が綺麗になり、演奏者によってこんなにも楽器の音が良くなるのかということでした。
多くの皆さまに、宮田美岳さんの生演奏を聴いてもらえるチャンスがあれば良いですね。

楽器のタイプ

以前演奏する楽器によって、人のタイプが分類できるという記事を読んだことがあります。確かに管楽器の人と弦楽器の人のタイプは違うような気がするし、中でもトランペットを吹く人の雰囲気は皆似てるような気もします。
さて、リラ(ライアー）を弾く人のタイプはどうでしょうか？

ライアー奏者のこあらさん

いつも積極的に演奏活動をしている「こあら」さんは素晴らしいなと思います。インターネットの動画サイトには数々の演奏作品を載せているし、時々はライブでの活躍もお聞きしています。また、今回は狭き門と言われるオーディションにもエントリーし、見事に１時審査を通過するなど素晴らしい活躍です。私は立場が違いますが、その情熱と積極性を見習いたいと思います。

オリジナル ひざ台

リラ（ライアー）はひざの上に乗せて演奏しますが、着ている衣服の材質が滑りやすいものだったり、弾いている曲が左手を多く使っている場合など、楽器を安定させたいことがあります。そんな時に安心して演奏に集中できるようなグッズを作りました。リラ工房のオリジナルです。詳しいはホームページリラの店をご覧下さい。
今年のリラ工房の夏はこれの研究で終わったようです。

別の人生

ある調査によると、若者が就職して初めての給料を何に使うかというアンケートの答えで一番多かったのは「貯金する」だったそうです。今の世の中が不安定だということもあると思いますが、自分のことを考えると、いただいたギャラはレッスン代と楽器の購入費にほとんど消えてしまいました。
そんなことせずに貯金すれば、別の人生を歩んだかもしれません。

最初は童謡

ライアーの練習を始める方は、最初に楽器の安定した持ち方に慣れたら、次は基本的な音の出し方を練習します。この時は難しいフレーズではなく、音符も順次進行するようなものから始めます。そして、短い簡単な曲を練習しながら、音の出し方に慣れるようにします。その曲は例えば童謡など、とても良いと思います。
早く先に進もうとせず、シンプルな音を楽しむところから始めると良いですね。