角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

根底は家族愛。

2014年04月24日 | 実演日記




今日の草履は、彩シリーズ23cm土踏まず付き[四阡六百円]
艶やかな和柄を黄色基調でまとめてみました。ところどころに見える金色が気品を感じさせますから、由緒ある家柄の女性にいかがでしょうか。そうですね、伯爵家の妹君「葉山蓮子さん」ならぴったりじゃないですかね。

今朝の「花子とアン」も泣けましたよ。蓮子に「滋養薬」と教えられ酒を飲んでしまった主人公はなは、重大な校則違反で退学も覚悟する事態となります。わが子のしでかした過ちは自らの責任とばかり、父親はブラックバーン校長へ土下座して謝りました。製糸工場で女工として働く妹からは、お姉やんが学校で活躍している姿が自身を支えていると書かれた葉書が届きます。苦悩するはなは…。

「家族愛」は実演席で日常に接しています。自分のことは差し置いて、息子さんや娘さんのために配色選びをするお母さんの姿が今日もありました。外反母趾に苦労している娘のため、毎日硬い靴で仕事に励む息子のため、あるいは日々の家事に感謝して妻のため。ご自分用ではないお買い上げには、そんな家族愛が根底にあるわけです。

桜が咲き始めた角館は、日を追うごとにお客様の数が増えてきました。ゴールデンウィークに先駆けて、明日から本格的な人出になると思います。誰しも仕事に励むのは、ひとつに家族のためです。この超繁忙期を楽しみながら乗り切りたいと考えています。
『おっとう、こぴっと頑張れし~』、家族の声が聞こえるようであります。
コメント
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