角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

明日から再開です。

2014年04月12日 | 地域の話
昨夜は予定通り、映画「永遠の0」を観てきました。ネットでイオンシネマ大曲の上映スケジュールを調べたところ、4月11日が上映最終日。行けるとしたらこの日がベストと思っていましたから、やはりこれも縁だと思い家族四人で出掛けました。『映画で一度も眠気が起きなかったのは初めてかも…』とカミさんが言う通り、わが家は満足のいく内容だったと思います。

原作本と設定が異なっている部分もありましたが、描くのは変わらず「家族愛」と「師弟愛」です。妻に必ず生きて還ると約束した主人公は、次第に師弟愛との狭間で揺れていきます。最期の選択は弟子に妻子を委ねて敵艦へ突入しました。これまで大概の場合自分と置き換えて考えるのが常でしたが、この主人公ばかりは私の日常とかけ離れ過ぎていますよ。

古くから日本人は、「死」というものに「潔さ」を重ねていました。戦国乱世の時代、落城が確定的になると城主は一族共々自害して果てるのが当たり前の世界です。そんな時代にも、「人は殺すより生かして使うべき」を唱えたのが黒田官兵衛でした。NHK大河ドラマで官兵衛を演じる役者と、永遠の0の主人公が同じ岡田准一さんというのも面白いですね。

230年余り前の角館で、32歳の若さでこの世を去った侍がいました。突如秋田藩主に謹慎を命じられ失意のうちに亡くなった若者は、秋田蘭画をこの世に遺した天才画家「小田野直武」です。その直武が登場する劇団わらび座の舞台「げんない」を、つい先ほど観てきました。直武の死については触れてありませんでしたが、平賀源内とその仲間たちに囲まれて暮らした江戸生活が舞台です。



この「げんない」については、これからのブログでもう少し触れてみたいと思っています。出演する役者さんすべてがそうなのですが、中でも平賀源内を演じる役者さんのエネルギーには感嘆しました。来年1月3日までのロングラン公演のうちに、おそらくもう一度は家族揃って出掛けるような気がします。

さて三日間のお休みが明けて、明日から実演再開です。超繁忙期がもう目前まできました。わらび座の役者さんたちのエネルギーが、少し私にも宿った気分であります。
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