角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

話題は桜。

2014年04月08日 | 実演日記




今日の草履は、彩シリーズ22cm土踏まず付き[四阡四百円]
色とりどりの和柄をベースに、ピンク色を組み合わせてみました。優しい春のイメージに、しっかり「和」が伝わると思います。今日も暖かい春の日差しが嬉しい角館でした。「今日の草履」もそんな優しい女性に履いていただきたい一品です。

石川県からお越しのグループ旅。六十代半ばと思しきご夫婦に、お友達のおばさま二人の四人が入って見えました。おひとりのおばさまが恐る恐る、『受付みたいなところがなかったですけど、勝手に入っていいんですかぁ?』。
西宮家は入場料や拝観料といった類が一切ありませんから、言ってみれば開いているところならどこからでも入ることができます。おばさまにもそうお答えすると、みなさん途端に笑顔となりました。

角館の観光施設でも、入場料のあるところとないところが混在しています。西宮家初訪問の中には、入場無料をことのほか喜んでくださる方々もいるんですね。今どきは入場無料が珍しいのかもしれません。そしてそういうお客様ほど、案外気前よくお買いものをされます。草履コーナーでもおばさまお二人がそれぞれお気に入りの配色を選ばれ、お土産としてミニ草履を総数七個お買い上げくださいました。

石川県の桜状況をお訊ねしてみると、『寒い日が続いて遅れ気味だったんだけど、ちょうど今が見ごろになってるんじゃない!?』と
ご主人。地元の桜よりも東北旅行を優先していただいたとは、なんとも恐縮でございました。
岩手県の鴬宿温泉に連泊し、昼の時間帯を車で観光されているそうです。次の機会は乳頭温泉をお考えとのことで、来年の桜の時季はいかがかとお勧めしました。

『それ、いいわねっ。じゃあ早く予約しないとダメね!』とおばさま。来年またお会いできたら、一年履いた角館草履のご感想も聞かせていただきたいと思います。
日に日に話題は「桜」となってまいりました。
コメント
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