角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

二級品の宝庫。

2014年04月09日 | 実演日記




今日の草履は、彩シリーズ24cm土踏まず付き[四阡八百円]
金を含む青系の和柄をベースに、同系色の紫を組み合わせました。少し年齢が上がった感じもありますが、高級感があってお洒落ですね。桜が咲くころになれば日によって暑さを感じますから、こうした涼し系の配色もいいと思っています。

先日常連さんの女性がプレゼント用をお求めにいらしたとき、秋田と角館の歴史が話題になりました。その女性も「歴女」とまではいかないまでも、そうした郷土史的な話に関心がおありなんですね。
佐竹家の常陸から秋田への国替えや、角館での葦名家と佐竹家の関係、さらには戊辰戦争での奥羽越列藩同盟秋田藩離脱。こんなテーマでおしゃべりしていると、小一時間なんてあっという間でしたよ。

織田信長をはじめとする戦国御三家や明治維新の薩長土肥など、日本の歴史に大きな影響を与えるほどではないにしても、秋田や角館にもそれなりの歴史ドラマはあるわけです。それはもちろん秋田県と限らず日本中どこもそうでしょう。
今も人気の「B級グルメ」じゃないですが、二級品の歴史ドラマやミステリーだってなかなか味のあるものだと思うんですね。女性とのおしゃべりも、秋田は「二級品の宝庫」ということで落着したものです。

先のブログでもお伝えの通り、明日から三日間お休みをいただきます。「芸術の春」なんていうのは多少大袈裟ですが、4月5日のブログに書いた三つは鑑賞するつもりでいます。
中で12日の劇団わらび座の舞台「げんない」というのは、香川出身の「平賀源内」のことです。なぜ仙北市のわらび劇場が平賀源内をテーマにするのかというと、角館に生まれた秋田藩士の「小田野直武」と密接な関係があるからなんですね。2009年10月29日のブログと、2012年11月5日のブログで小田野直武に少し触れています。

大河ドラマには物足りない秋田の歴史ドラマにあって、「二流の中の一流」とは言えるんじゃないでしょうか。劇団わらび座で小田野直武がどのように演じられるのか、かなり楽しみな草履職人であります。
コメント
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