今日の草履は、彩シリーズMグループ22cm土踏まず付き〔4000円〕
緑基調の小花プリントをベースに、合わせは緑のプリントです。同系色合わせは無難な配色なんですが、緑の場合は特に同系が多いように思います。やはり実演席でときに聞かれる言葉、『とにかく緑が好きなのよぉ』が頭にあるんでしょうね。
平生地はこちらになります。
いよいよ角館のお祭りまで一週間ほどとなりました。大置山の骨組みがはじまり、18丁内の曳山も明日の日曜あたりで大方完成するでしょう。町中に電線のように提げられる祭り提灯も、早いところは今日から作業がはじまると言ってました。
明日実演をお休みするのは、丁内会の祭り灯籠を張替えするためなんです。わが家のある勝楽南丁内会はおよそ40世帯あり、その家々の門前に灯籠を飾ります。参加できる人で全世帯分を作るのですが、これがお祭り直前の日曜日というわけです。
今年は曜日の関係で最も早い張替え日となりました。これが終わるといよいよお祭りモードですね。
実演席には地元の人も多く通り過ぎます。テレビでお祭りビデオを流しているせいか、やはり話題はお祭りになるわけです。最も多いのが天気、『晴れでくれればイイんしなっ』。ほんとにそう思いますね。
でも曳山に参加している若衆は、天気のことはあまり気にしません。雨が降ろうが風が吹こうが、曳山の目的を達成するため粛々と前進するのみなんですね。
天気を気にするのは見物のみなさんやお店を開く人たち、それと娘が踊り子で乗るわが家みたいな人たちですかね。
祭りを迎える人々の「気持ち」もさまざまなようです。ある人は今年祖母を亡くし、曳山参加が出来ません。その人が言うのは、『あぁ、なんかお祭りが近いっていう気がしねぇなぁ』。
またある人は仕事の都合でお祭り帰省を断念していたところ、急きょ帰ってこられることになりました。その人からのメールは、『すっかりお祭りモードですっ!』。
角館のお祭りをこよなく愛している分だけ、それぞれの環境でこうも気持ちが違ってくるんでしょうね。
そういえば私が20歳代前半、曳山に夢中だった時代です。サラリーマンだった当時、毎年九月に開かれていた東京の展示会日程を見て愕然としたことがありました。その会期は9月7日・8日・9日、まさにお祭りドンピシャだったんです。その年は先の祖母を亡くした人と同じ心境でしたねぇ。
草履職人となって、三回目のお祭りを迎えます。半纏を着て曳山に参加することはありませんし、設営に汗し売上を気にする露店もありません。踊り子として夜明けまで拘束される娘たちの体調を想いつつ、せいぜい祭りを楽しみたいと思います。
そうそう、9月10日~12日まで三連休しますが、これは秋の行楽に向けて在庫を作るためです。決してお祭りの遊び疲れを予想してのお休みじゃありませんから…f^_^;
トップページに今年のお祭りの「観光用曳山激突一覧」をアップしています。町外からお越しの方はご参考にしてください。
場所等お分かりにならないときは、まっすぐ西宮家米蔵へ。草履職人の実演席は、「お祭りバージョン」で玄関へ移動しています。