角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

スペインのわらじ!?

2008年08月15日 | 実演日記


今日の草履は、彩シリーズMグループ24cm土踏まず付き〔4000円〕
紺基調の井桁プリントをベースに、合わせはエンジです。過去にも新柄で登場したこちらのベース、この夏またあらたに入荷しました。はじめて見たときからこの柄のファンだった草履職人、嬉しい再会となりました。やっぱりイイですね、紺の和柄。
そして平生地はこちらになります。



「今日の草履」は出来上がってすぐ、茨城県に生まれ、東京で角館の男性と知り合い、現在は都内でご主人の親御さんとも一緒にお暮らしの女性がお買い上げです。
ちょっとややこしいですが、結婚を契機に生活が一変する方、案外多いですよね。

さすがはお盆です。夏休み旅行に加え帰省客が多いですから、実演席でも実に多くの出逢いが生まれています。詳しくは今後ご紹介するとして、今日はやはりご結婚で生活が一変したスペイン在住のご夫婦をご紹介しましょ。

奥様は神奈川県のご出身で、ご主人がスペイン人でした。ご主人はとにかく日本の文化に関心が高く、私の実演を観ながら奥様が通訳として大活躍してくださいました。
そんなおしゃべりの中、『スペインにも縄と布で作る履物があるらしいですヨ』と奥様。今度は私の質問に奥様が通訳してくださり、ご主人から出来る限りの情報をもらいました。
そしてネットで調べて出てきたのがこちらです。なんかとてもお洒落で、私たちが云う「草履」や「わらぐつ」とはまったく別の印象ですね。

日本文化が大好きなスペイン人のご主人に、今晩行われる角館の送り盆行事を見せたいと思いました。それを奥様に通訳してもらおうと思ったところ、『国民宿舎に泊まるのに時間が決まってて、それは彼に教えないでおきますぅ』。

きっとこちらのご主人、気になるものが見つかると「計画」というものが消えてしまう性格なのかも知れませんね。

コメント
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