今日の草履は、彩シリーズMグループ23cm土踏まず付き〔4000円〕
淡いピンク基調の桜&さくらんぼプリントをベースに、合わせはピンクのプリントです。文句なしに可愛い草履と思います。こうした配色は、案外中高年のおばさまがお選びになるから楽しいんですね。明日はお休みですから、あさって以降どんな方がお選びになるか、私も楽しみにしています。
今日も最高気温は30℃に達しました。関東以南からお越しの方は、『暑いといえば暑いけど、やっぱり向こうとは違うわよねぇ』とおっしゃいます。私たちは日中30℃を超えると『暑い~』と言ってしまいますが、今辺りが薄暗くなって外を吹く風は涼しささえ感じます。昨日は「立秋」、やはり日本には四季がありますね。
東京都文京区からお越しの女性ふたり旅、旅の前に角館をネットで調べ上げ、夕食のお店さえもご予約だったそうです。そのお店というのが、今年になって銀座から故郷に錦を飾った同期生のお店でした。『東京でもなかなか食べられないお料理でしたよっ』とおふたり。料理人であれ職人であれ、同期生が褒められるのはなかなか嬉しいもんですね。
実演ベンチにお座りになり比較的時間のある県外の方々に、最近よくお話しするのが「角館の楽しみ方」です。今日の女性おふたりにもお話し共感をいただいたのですが、それは「角館人と喋ること」なんですね。
場合によっては、気の合わない角館人と出くわすことがあるかも知れません。でもそのリスクを恐れてうわべだけ眺めて帰るのは、どうにももったいないというのが草履職人の考え方です。
つい先日、千葉県からお越しのお若いカップルとおしゃべりしました。男女とも見るからにフレッシュな可愛いカップルです。あれっ!?若者を指して「フレッシュ」なんて言葉、今どき使いませんかね。
まっ、それはそれとして、こちらのカップルにお話したのも「角館人と喋ること」。そしたらすぐに返ってきた言葉が、『あっ、さっきのおばさんもすんごくイイ人でしたぁ』。「さっきのおばさん」をよくよく訊いてみると、西宮家がっこ蔵のおばさんのことなんですね。
『あのおばさんには、母の日にお客さんから花が届くんだよ』とお教えすると、おふたりとも『へぇ~、そうなんですかっ!』。
今日の女性おふたりから返された言葉は、『美術館の方もとっても親切だったし、夕食のお店の奥様もとってもよくしてくださいましたよっ』。
そうなんですね、角館を100倍楽しむ法は「角館人と喋ること」、そしてそのためには散策して歩くことが肝心と思うわけです。