緑陽ギター日記

趣味のクラシック・ギターやピアノ、合唱曲を中心に思いついたことを書いていきます。

自分に合わない音楽は無理して聴かなくてもよい

2011-08-06 23:06:22 | その他
こんばんは。しばらく涼しい日が続いていましたが、やっと真夏らしい
暑い日になりました。寒いところで生まれ育った私には一番いやな季節
です。暑いと頭がボーっとしてしまうんですね。
社会人になったころでしょうか。会社の人とどう話していいのか真剣
に悩んだ時期がありました。
私はそれまで音楽は殆どクラシック・ギターだけに熱中してきたので、
歌謡曲とか、ニューミュージックとか誰もが聴いている音楽は全く知ら
なかったんですね。だから同世代の同僚が歌謡曲などのことを話題に
しても話に全くついていけませんでした。
同僚から「ネクラ」な人間だと思われないように必死に歌謡曲や、ニュー
ミュージックを聴いて覚えようとしました。でも全然覚えられません
でした。何度聴いても次の日になったらその曲がどんな曲だったか思い
出せない、右から左にただ通り過ぎていくだけ。
今から思うと馬鹿げたことをやっていたと思いますが、当時の私として
は必死でした。クラシック・ギターをやっていることはできるだけ言わな
ないようにしていました。
日本人は外国に比べて、他人と歩調を合わせる、人と違うことをやる
ことに恐れや罪悪感を感じる傾向があるのではないかと思います。
近年はこの傾向がだいぶ変わってきたと感じますが、私が20代だった
80年代から90年代半ばにかけてはこのような風潮があったかもしれ
ません。
自分が好きでないことを嫌われるのを恐れることを動機にしてやり続ける
と心に悪影響を及ぼします。次第に自分を見失っていきます。
歌謡曲や芸能人やテレビのことばかりを話題にする人は、本当にやりたい
ことを見出せていないのかもしれません。
仕事は別として、好きでないことや関心のないことに時間やエネルギー
を費やすことは勿体ないです。
話についていけなくても何の心配はありません。自分の本当に好きな
ことをやっていれば会合や飲み会などでも、相手の話を適当に聞く余裕
が出てきます。話したい時は自分の好きなことを共通に持っている人を
見つけて話せばよいのです。
人からネクラ(今は死語?)だと思われようが、変なヤツだと思われ
ようが自分の好きなこと(音楽)をやればいいと思っています。
社会人になったころ、人から変なヤツだと思われないようにと、クラシック
・ギター以外のジャンルをたくさん聴いていたとき、初めてジャズの
レコードを買いました。
チック・コリアのライブ演奏の録音です。このアルバムの曲は不思議と
通り過ぎることなく心に残りました。そしてこのレコードをきっかけに
ジャズのレコードを買いまくりました。
でもチック・コリアのライブ演奏のレコードしか心に残りませんでした。
他のレコードの曲は全くと言っていいほど記憶に残っていません。
結局私はチック・コリアのライブ演奏だけを聴きたかったんだと思います。





人の脳はその人の本当に好きなものしかキャッチしないように出来て
いるのではないかと思います。
だから人に合わせることを動機に好きでもないことやらないで、どんどん
自分の好きなことをやったほうがよいのです。


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