シューベルト作曲、ユリウス・キム演奏「即興曲Op. 90, D. 899 : No. 3」を聴く

シューベルトのピアノ独奏曲の傑作、興曲Op. 90, D. 899 : No. 3でいい演奏を見つけた。
ユリウス・キムという韓国の比較的若い世代のピアニストだ。
歌い口が自然で、なめらかで、誇張などなく、しかも情感もしっかりと感じられる。

リサイタルのアンコール演奏なのだろう。

この曲を聴くと、今年の７月１６日に演奏した母校マンドリンクラブ５５周年記念演奏会のことを思い出す。
５月中旬からこの曲を手掛け始め、猛練習したこと。６月４日の東京合奏練習会で初めてこの曲の合奏を体験し、大いなる前途多難を痛感したが、同時に何とも言えない感動を感じたこと（この東京合奏練習会、本当に楽しかったな、今でも克明に覚えている）。その後、それまでにも増してこの曲を猛練習したこと。そして本番で緊張しながらも気持ちよく演奏できたこと。それらが走馬灯のように蘇ってくる。

この曲のマンドリンオーケストラ版に出会えたことはものすごく幸運だったと思っている。

いつかまたこの曲をマンドリンオーケストラでまた演奏する日が来ることを願っている。

Schubert Impromptu No.3 In G Flat Major Op.90-3 D.899