緑陽ギター日記

趣味のクラシック・ギターやピアノ、合唱曲を中心に思いついたことを書いていきます。

合唱曲について

2011-07-20 21:17:21 | 合唱
こんばんは。
今日は寝不足で仕事中眠いし、体はだるいし調子が良くありませんでした。
夜中にエアコンからポンポンポンと変な音がして目が覚めてしまい熟睡で
きませんでした。
さて今日は私の好きな音楽うち、3つ目の合唱曲について話そうと思い
ます。
私は歌を歌うのが大の苦手で、人前で歌うことなどまずありません。
中学校や高校時代の音楽の授業で歌があるときなどは嫌で嫌で、当然成績
は悪かったです。
しかし中学3年生の2学期のときでしたが、地区の中学校を集めた合唱大会
があり、その時に「木琴」という合唱曲を歌いました。
受験勉強のさ中だったのですが、遅くまで皆残って一生懸命練習しました。
結構長い期間練習したと思います。大会本番もうまく行き、その大会は賞
とか1位、2位などの順位も無かったのですが、後で私たちの学校が一番で
あったと聞かされました。
私は歌は苦手でしたが一生懸命歌いました。この「木琴」という曲を、その
後何年たっても忘れることができませんでした。
10年経ち、20年経っても心の中でメロディが流れてくることがありまし
た。
その間にこの曲をもう一度聴きたいと思い、レコードやCDを探したこと
がありましたが、見つけることはできませんでした。
去年の10月ごろに、ふいにまたこの曲を聴きたくなりました。そして
インターネットで検索しているうちに、youtubeでこの曲をやっと見つけま
した。



youtubeを聴いて中学時代のことがよみがえってきました。感動で涙が出てきま
した。その後2ヶ月くらい、この曲を毎日2,3回繰り返し聴くようになり
ました。
この「木琴」は戦争の犠牲となった、木琴が大好きであった妹を思う気持ち
を曲にしたものです。
とても悲しい曲です。でも素晴らしい曲です。今でも中学校の合唱大会で歌い
継がれているようですね。
この木琴をyoutubeで聴くようになってから、すっかり高校生や中学生の合唱
曲にはまってしまいました。
youtubeで毎日、合唱曲を探しては聴き、それに飽き足らずNHKや朝日新聞
の主催する合唱コンクールのCDを買って聴くようになりました。私が今まで
聴いた中で最も感動を与えてくれた演奏はNHK音楽コンクール、76回大会
での愛媛県立西条高校の演奏です。

○課題曲「あの空へ~青のジャンプ」



この曲は始めCDだけで聴いていたのですが、大会に参加した全ての高校の
演奏をCDで何度も聴いているうちに、この西条高校の演奏に惹きこまれて
しまいました。演奏者たちのひたむきで真っ直ぐな気持ちがストレートに
伝わってくる素晴らしい演奏です。技術的にも水準の高い演奏ですが、何よ
りも生徒たちの無心の思いが聴き手の心に強く伝わってくるのです。
正直言うと、金賞と銀賞の高校のこの曲の演奏は、上手く歌っているなくらい
しか感じなかったですが、西条高校の演奏はその上を行っていると思います。
またこの曲のピアノ伴奏も素晴らしいです。この曲の中間部でソロがある
のですが、殆どの高校の伴奏がこの部分で間違ったり、不明瞭な演奏になって
いましたが、西条高校の伴奏者はこの部分をよどみなく完璧に、曲に合った
力強いタッチで弾いていました。また歌との音のバランスも十分に考慮して
演奏していました。歌う側も意識しているしていないにかかわらず、この
伴奏に力を与えられていたのではないでしょうか。

○自由曲「ラプソディ・イン・チカマツから壱の段」





この曲も演奏も本当に素晴らしいです。テノールがいいですが、私は女声
(ソプラノ?)が好きです。西条高校の女声は独特で他の高校には無いもの
を感じます。ホールの奥まで突き抜けていくような力がある、艶もあり、
澄んでいて、また情感も表現できる声です。
この曲の演奏でも演奏者たちの無心な気持ちを感じます。聴き手の心の奥
まで伝わり、気持ちが共鳴します。聴き始めて半年が過ぎましたが、何度
聴いても感動は変わりません。

この西条高校は残念ながら受賞となりませんでしたが、私は間違いなく最上位
の演奏であると確信しています。どれだけ心に刻み込まれる演奏か、どれだけ
心に残る演奏かという視点でみると、この西条高校の演奏の価値がわかる
と思います。
最初CDだけ聴いていて、西条高校の生徒たちの姿を想像していたのだが、
後でyoutubeで見つけて、想像していたとおりの高校でした。ただ人数が少ない
のには驚きました。

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