緑陽ギター日記

趣味のクラシック・ギターやピアノ、合唱曲を中心に思いついたことを書いていきます。

弦の保管方法について

2011-07-23 23:39:28 | ギター
こんばんは。
クラシックギターの場合、使用する弦はフォークギターやエレキギター
と異なり、高音弦(1~3弦)はナイロン製、低音弦(4~6弦)は
細いナイロンの繊維を束ねた芯線の周囲を金属製の線で螺旋状に巻いた
構造となっています。
高音弦は張力が掛かると次第に伸縮性が無くなり、音が硬くなってき
ます。音に潤いというか艶が無くなり硬くなったら換え時です。
低音弦は使用環境の湿度と奏者の手に汗をかく程度、使用前の保管状態
に寿命が左右されます。
つまり低音弦は吸湿しやすく、吸湿すると表面の金属の巻線が錆びて
いなくても劣化します。劣化すると音がこもった感じとなるのですぐ
に分かります。
私は手に汗をかきやすく、低音弦はすぐに劣化します。練習後に弦を
拭いても寿命を伸ばすことはできません。
よって低音弦は頻繁に交換せざるを得ません。金の無かった頃は劣化
した弦をこれでもかと使い続けていましたが、今は出来るだけ交換し
ています。それは劣化した弦で弾き続けていると楽器の音が劣化した
音になじんでしまい、楽器のために良くないからです。
しかしギターの弦は値段が高いです。一番売れているプロ・アルテ
のノーマル(EJ45)でも定価2,100円です。この値段ではとても
頻繁に交換とはいきません。
でもたいていのショップでは定価の半額くらいで販売しています。
先のプロ・アルテEJ45の2004年頃の最安値は1SET400円
くらいでした。その後、金属や石油の高騰や円安が重なり、弦が非常
に値上がりしました。最近は相場が落ち着いてきていますが、2004
年以前の価格にはもう戻らないでしょう。銅や石油の相場の推移を見れ
ば分かります。
プロ・アルテEJ45の現在の最安値は600円前後です。私はインタ
ーネットで出来るだけ最安値を探し出し、10SETでまとめて買って
います。送料もメール便であれば安く済みます。
10SETもまとめ買いしたら、いくらビニール袋に入っていても
そのままの状態で長期間保管していたら低音弦は劣化してしまいます。
よって私は下のような密封容器に乾燥剤を入れて弦を保管しています。
この保管方法で低音弦の劣化は完全に防ぐことができます。



乾燥剤はスーパーなどで売っている衣装ケースなどに入れておくタイプ
のものです。
クラシックギター弦の殆どは昔、低音弦も高音弦も紙の袋1枚に入って
いるだけで、購入した時点で劣化していることが多々ありました。
オーガスチンは一応ビニール袋に入っていますが完全密封でないので
購入時に劣化していたことがあります。
プロ・アルテも昔は紙の袋1枚のみのパッケージでした。
近年の弦メーカーはコストが掛かっても劣化しないようなパッケージ
に変更するようになりました。
アランフェスなどは非常に改善されたと言えます。
クラシックギターの弦の種類は昔に比べ非常に増えました。だから自分
のギターに最もマッチする弦を探し続けたこともあります。
しかし最近はあまりこのようなことはしていません。それは私の場合、
低音弦がすぐに駄目になってしまうので、安くて品質の良い弦を頻繁
に交換したほうが良いからです。
高音弦はプロ・アルテ、オーガスチンなど有名メーカーのものであれば
大体が楽器になじんでくれます。
社会人になる前の学生時代は高価な弦をしょっちゅう買うことなどでき
ませんでした。しかし今は出来るだけいい音で弾きたい、楽器の反応を
できるだけ鋭敏にしておきたいということもあり、弦は劣化したらすぐに
交換するようにしています。
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