世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

安寿と厨子王

2014年11月10日 21時17分16秒 | Weblog
「お、かけたんだね」
と吉熊上司。
今朝の朝礼の前、並んでいるときに言われた。
そう、縮毛矯正をかけたことに気付いてくれたのである。
彼は奥さんが美容室に行くと2回に1回は気付くんだそうだ。

昨日、4時間半かけてかけた縮毛矯正のおかげで、今朝は少しゆっくりできた。
といってもいつもと変わらない出勤時間なのだが。


仕事は今日から一週間は他部署への応援がない。
先週後半はずっと午後は他部署に奉公に出されていた。
まさに「おしん」状態。

もしくは後輩女子と一緒に行っていたので、「安寿と厨子王」状態とでも言おうか。

「安寿と厨子王」で思い出したのだが、私の妹は幼き頃から優秀な子で、小学校の学芸会の劇ではずっと主役に抜擢されていた。「安寿と厨子王」の安寿を演じた彼女を近所のおばあさんが「涙が出てきたわ」と高く評価していたのを今思い出した。
それにしても「安寿と厨子王」、私はあまり好きではない。かわいそうすぎるからだ。人買いにより母と離れ離れになり山椒太夫に売り渡され酷使されるという安寿と厨子王の不憫さを思うといまだにお腹が痛くなる。学芸会の前、父が私たち子供に森鴎外の「安寿と厨子王丸」を読み聞かせしてくれたが、そのときもお腹が痛くなった。
また、二人は逃亡を図り、姉を残して都へと行くのをためらう厨子王に、安寿は強く逃げるように勧めて、弟が去った後、自身は山椒館の近くの沼に身を投げて亡くなるという切なさったらどうだろう。この行き場のないもやもやをどうしてくれようか。
パブロフの犬じゃないが、「安寿と厨子王」と聞くとお腹の中に鉛が突如として発生する私である。


朝、応援先の課長からまた丁寧なメールをもらった。
先週はありがとう、来週もよろしくね、的な。
時間があるときだったら率先してやって差し上げたいのだが、忙しい月初は本当に困る・・・。



今日は主に先週後回しにしていた仕事をコツコツと行った。
決算の手引書作成がまだ終わらない。本来だったら先週末までに終えておくべき書類なのだが。吉熊上司のIR取材ラッシュの前に終わらせなくては。

制服の件は、交換依頼が増えていく一方だ。
リニューアルをしたのだが、「私も新しいのが欲しい」と申請を出してくる人が多く、前回の貸与が○ヶ月以内ならば電話をして状況を確認している。
こちらとしてもぜひ新しい制服を着用してほしいのは山々なのであるが、如何せん、経費が・・・。

ひっちゃかめっちゃかな状況ではあるものの、そんなときは初めて心療内科に行ったとき、クマ医師が言っていた言葉を思い出そう。「優先順位をつけましょう」っていうあの言葉を。
優先させるべきもの・・・全部なんだがな。
吉熊上司に相談したいのだが、彼もプロジェクトで忙しそうだし、なんだか悪いなと思ってしまう。
メールで相談しようかな。うん、そうしよう。


帰宅後、コンビニパスタを貪りながらこうしてブログを記していると、一日がリセットできたようですっきりする。
それと引き換えに頭の中は「安寿と厨子王」でいっぱいだ。
そして、今、少しお腹が痛い。


それにしても今週の会社の花。
私の大好きなピンク色のガーベラじゃないか。
ポップでキュートで癒される。

さて今週も始まった。
一週間乗り切ろう。