今朝、友達が二児の父親になった。
彼の日記を読んでいた頃、舞台効果を高めるかのように、朝日がちょうど昇り始めた。
私には、その光を含んだ空気が、何だか神々しいものに感ぜられた。嬉しかった。
生まれたての太陽と命が、絶妙のタイミングでシンクロしていたから。
仕事を終え母と電話で会話した。
私には弟がいる。
甘えてきて困る、早く彼には一人前になってほしい、…母は怒りながら話していた。
話の流れ的に
「(弟を)生まなければ良かった」
みたいな雰囲気になってきた。
たしかに弟はまだ美容師の卵で、生活基盤の大部分を実家に頼っているのは否めない。
でもそれは彼の生命をも否定されてしまうぐらい大きなものなんだろうか。
お金がかかる遊びはしない。1ヶ月に一回、映画を観るのが唯一の趣味。カラーの練習で爪先がいつも真っ黒。練習は閉店後、毎日夜中まで。そんな弟。
小さい頃、壬生のふれあいプールに行くと、心細かったのだろうか、普段は話さない我々なのに私の後ろに無言で着いてきた…私にとって弟とはいつになっても、あどけない存在なのである。
今、彼は、私なんかより絶対に必死で生きている。
ふと、今朝の友達の日記を思い出した。
「まーくん(弟)が生まれたとき、ママは嬉しくなかったの?」
私は嫌な話の流れを打開しようと、母に訊いてみた。
「あー?そうね。嬉しかったよ。初めての男っ子だったし…可愛がりすぎたかな。あはは。ちなみにあんたを産んだ時の陣痛ったらね…」
話が変わった。
良かった。
安心した。
母の気持ちも弟の気持ちも痛いぐらい分かるので、辛い。
「生まなければ良かった」
そんな風に思うのは勝手だが、言われる子供からしたらけっこう傷つくんである。
私は言われたくないが、親になった私には言わないという自信がない。
だから私はこれから先、子供を生まない。そう決めている。
彼の日記を読んでいた頃、舞台効果を高めるかのように、朝日がちょうど昇り始めた。
私には、その光を含んだ空気が、何だか神々しいものに感ぜられた。嬉しかった。
生まれたての太陽と命が、絶妙のタイミングでシンクロしていたから。
仕事を終え母と電話で会話した。
私には弟がいる。
甘えてきて困る、早く彼には一人前になってほしい、…母は怒りながら話していた。
話の流れ的に
「(弟を)生まなければ良かった」
みたいな雰囲気になってきた。
たしかに弟はまだ美容師の卵で、生活基盤の大部分を実家に頼っているのは否めない。
でもそれは彼の生命をも否定されてしまうぐらい大きなものなんだろうか。
お金がかかる遊びはしない。1ヶ月に一回、映画を観るのが唯一の趣味。カラーの練習で爪先がいつも真っ黒。練習は閉店後、毎日夜中まで。そんな弟。
小さい頃、壬生のふれあいプールに行くと、心細かったのだろうか、普段は話さない我々なのに私の後ろに無言で着いてきた…私にとって弟とはいつになっても、あどけない存在なのである。
今、彼は、私なんかより絶対に必死で生きている。
ふと、今朝の友達の日記を思い出した。
「まーくん(弟)が生まれたとき、ママは嬉しくなかったの?」
私は嫌な話の流れを打開しようと、母に訊いてみた。
「あー?そうね。嬉しかったよ。初めての男っ子だったし…可愛がりすぎたかな。あはは。ちなみにあんたを産んだ時の陣痛ったらね…」
話が変わった。
良かった。
安心した。
母の気持ちも弟の気持ちも痛いぐらい分かるので、辛い。
「生まなければ良かった」
そんな風に思うのは勝手だが、言われる子供からしたらけっこう傷つくんである。
私は言われたくないが、親になった私には言わないという自信がない。
だから私はこれから先、子供を生まない。そう決めている。