世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

切り替え

2008年03月30日 22時42分22秒 | Weblog
「じゃ、また来るね」
駅で家族と別れる。
何度繰り返しても嫌だと思う一瞬だ。

Suicaを取り出して改札を通りすぎようとし、もう一度振り替えると父が泣いていた。
定年、還暦、…父も色々思うところがあるんだろう。
それに昨日は本当に楽しかったから、別れがいつもより濃密になるんだよね。

側にいてあげられずにごめんね。

電車に揺られる。
先日観たDVD「秒速5センチメートル」的世界を体感。

東京に入る前、橋を渡る。
いつもここで気持ちの切り替えをする。
娘モードから、会社員モードへ。
ここできっちりと切り替えないと、だらだらしてしまうんである。

明日からの一週間はまるで嵐のような忙しさになると思われる。正直、怖い。
でも、ちゃんと充電してきたから大丈夫だろう。

母が焼いて持たせてくれた「正嗣の餃子」は、まだ仄かに温かかった。
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「今の私」と「昔の私」の交差点

2008年03月30日 22時41分30秒 | Weblog
午前3時。
カラオケから帰ってきて入浴。
実家の風呂に肩まで浸かっていると、様々なことを思い出す。

学生時代、湯気の中でロマンチックな妄想をしたこととか。
外国映画に憧れて湯船に石鹸を入れて泡風呂にし、家族から顰蹙を買ったこととか。
尻まで伸ばした髪を湯船に浸して人魚姫ごっこをしていたこととか。


洗面所でドライヤーをかけている芋子に
「実家の風呂に浸かっていると昔のことを思い出さないかい?」
と尋ねてみた。

「え…べつに」

そうか。
そうだよね…。
私だけだよね…。

明け方、白々とする中、布団に入った。
夢にドラマ「ハゲタカ」の鷲津政彦がでてきた!
夢の中でも私は相変わらずチキンな腐女子だった。
ストイックな鷲津さんにメロメロしつつも何もできなかった。
ドキが胸胸し、夢から醒めていたら疲れていた。涎が枕にべったりと着いていた。

起きたら家族は出掛けていた。

庭の木蓮の見頃は今日が最後だろうか。
けぶる雨の中、悲しいほど凛と佇んでいた。


実家というところは本当に不思議なところであると帰省する度に思う。
実家とは、今の私と昔の私が交差する場所ではないだろうか。

風呂場だけでなく、神棚の隅や、廊下を踏みしめるときの音、庭の草木の息づかい…そんな時空で今と昔が優しく交差する。

また次に帰省するとき。
そのときも、「今の私」が「昔の私」と上手く交差できますように。
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クマパパ冬眠

2008年03月30日 22時40分57秒 | Weblog
カラオケで冬眠…いや、居眠りする父。
メタボリックな腹がクマみたい。

クマパパ熱唱

2008年03月30日 22時40分20秒 | Weblog
出身大学の校歌熱唱♪
超ご機嫌~♪

彼の持ち歌の一つ。

父に捧げるバラード2

2008年03月30日 22時39分30秒 | Weblog
手紙の内容

パパへ
お誕生日おめでとうございます。
パパの娘になって、30年が経ちました。早いものですね。
まだパパの半分しか生きていないんですね、私。
裏を返せば、この三十歳という年齢のときに、パパは亮子の父親になったのですね。
人の親になるということについてリアリティを感じられなくて、毎日毎日仕事と自分のことしか考えられない私からすると、30歳のパパの方が大人だと思います。
パパは以前、「高校生のときに感じたんだけど、一歩一歩の歩幅を数センチでも広くして歩けば、案外早く学校に着くんだ」という話をしてくれましたね。

出勤時、私はたまにその方法を実践させていただいております。
パパのあの言葉は、私の人生観形成にも役立っていて、「一日一日を少しでもより広く深く生きる努力を怠らなければ、人生を振り返ったときに、案外良い人生を生きられたと思えるんじゃないか」という思想を持てるようになりました。
高校時代のパパも同じことを考えていたんだろうか?
きっとそうだ。
私のパパだもの。
私はそう感じています。

思えば、教えてくれたことは、それだけではありませんでした。
パパという人生から享受した様々なことはしっかりと私に受け継がれています。
血を通して次世代に伝えることは無理だけれども、社会活動を通していくらかでも広く深く社会に還元できたら良いと思います。

最後になりましたが、私はパパとママの娘で本当に良かったです。
私の命だけではなく、タンコやマーくんという血を分けた大切なプレゼントまで生んで育ててくれたことを、心より感謝しております。
これからは、タンコやマーくんと力を合わせて、この〇〇家を支える一端を担いたいと考えております。

二人とも健康に留意し、これからの人生を楽しく生きてください。
パパとママの笑顔が亮子たちの安心ですから。