世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

不健康診断

2006年10月31日 23時54分46秒 | Weblog
毎年恒例の健康診断を受けた。
事前に業務連絡を読んでいたのに、今日が診断日だということを私はすっかり忘れていた…。
昔は前日に絶食をしたりして、少しでも体重を軽くするのに必死だったのだが、今では体重なんて本当にどうでもよくなった。
「増えたけりゃ、勝手にどうぞ」って感じ。
昨年胃を壊して以来、元々無頓着だった食という部分が、より一層どうでもよくなった気がする。
通常、喫煙しながら食事をするので、味もよくわからない。
空腹を満たせれば何でもいいんである。

家にはレンジがあるがそれすらも面倒臭くて使用したためしがない。
以前にSEIYUで春雨サラダを購入し、冷蔵庫に入れていたら何故か凍ってしまったことがあった。
その時ですら、私はレンジを使用しなかった。
カチコチの春雨サラダシャーベットを平気でシャリシャリ食べる人間なのだ。私は。
海原雄山もビックリの食生活だ。
そんな生活をしていたら、入社して4キロぐらい体重が減った。

レントゲンや血圧を計り、お医者さんに心音や呼吸音を聴いてもらう。
今朝になるまで健康診断があることを忘れていたので当然普通の服(スーツ)を着てきた私。
お医者さん(おっさん)は
「あの、その、…前を開けてくれるかな」
と小声で言った。

「ああ、いいっすよ」
明るく快諾し、前の釦を外して胸部をオープンする。
「ほれ、見ろ」といわんばかりに…。
これでは軽く露出狂ではないか、自分。

思い返してみれば、昔の私はけっこうナイーブな乙女だった。
水泳の時の着替えや修学旅行のお風呂の時は、過剰に身体を隠す女子だったのだ。
体重の変化にも一喜一憂していた。
料理は昔から全くしなかったにしろ、口に入れるものにはそれなりに気を付けていたつもりだった。実家にいた頃は、それなりに栄養面でも味の面でも良いものを当たり前のように与えられていた。

「面倒臭い」という感情は、
ミルフィーユの如く日々積もり重なり、
そして独り暮らしという気楽さも相なり、
いつしかこんな私にした。

無頓着になると楽ちんだ。
楽ちんだから無頓着になるのだろうか。
よく分からないが、もうこうなったら辞められないのは確かである。
このまま突き進んで、おばさんになっていくんだわ…そんな思いは28歳という中途半端な私を少し焦らせて、そして新たに諦めという感情を与えるんである。

もし、心の健康診断があったならば、私はおそらく「心のメタボリック症候群」と診断されるであろう。あるいは逆に、大切な何かが欠如している「心の栄養失調」だろうか。
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