世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

ピリオド。

2006年10月06日 23時43分32秒 | Weblog
私を悩ませていた案件から、ようやく解放されたもよう。
心は晴れやかだが、外は雨。
金木犀の香りをも吹き飛ばすかのような強烈な秋雨だ。

帰り道、傘を差しながら歩いていると、身を拐おうとするかのような突風が吹いてくる。その度に柄を握り締め、ヘトヘトになった。
今回ばかりは、メアリーポピンズのように空中浮遊ができるかと密かに期待した。
そのぐらいの風だった。

途中下車をし、いきつけの飲み屋で一杯。
自分へのしがない褒美だ。

ぐっへ~たまらん!
たまらんのう!(←何故か広島弁)

重荷から解放されたときのお酒って、どうしてこんなにもうまいのだろうか。
新橋でネクタイをハチマキにして酔っぱらうオジサマ達の気持ちがよく分かる。

正直、まだ終りじゃないんだと、もう一人の酔えない自分もいる。
でも、ここで一度ピリオドを打ちたい。
そう。
ひとつひとつの仕事って、文章みたいだ。

短い文章、長い文章。
特殊な文章。
秘密の文章。
ルーティンになっている文章。

一つの仕事にピリオドを打っても、次の瞬間にはまた紡ぎ出すべき仕事が用意されている。
幾つものピリオドを打った末に、人は文章の書き方、すなわち仕事のコツを学び取るんだろう。

仕事のコツを語れるほど、私は完璧な人間ではない。
コツを掴んでいたなら今頃「ビジネスという舞台で、あなたも主役になれる! ~リョウコの賢い仕事術~」という怪しげな本を出し、印税で得た金銭でウーパールーパーを飼って、ウハウハしているだろう。

私には、途中で「わっかんねーよ」と放棄した案件がある。
思い出す度に「めんどくせー」と思い、「忙しいしから」と逃げている。
しかし、それはあまり気分の良いもんではない。

一度書き始めたら、ピリオドを打つまで、とにかく書き続けよう…一日一分三日で三分、おぼっちゃまくんみたいな歩みでも、書き進める…それが目下の課題だ。

そんなことをぼんやり考えていると、窓の外の雨は優しい音色を奏で始めていた。

とりあえず、お疲れ。自分。