晴乗雨読な休日

休日の趣味レベルで晴れの日は自転車に乗ってお出かけ。雨の日は家で読書。

トマス・ブルフィンチ 『アーサー王物語』

2014-04-04 | 海外作家 ハ
アーサー王という名前はたびたび目にしたりするのですが、じっさいは
「で、誰?」状態でした。
薄っぺらい知識ですが、円卓会議、エクスカリバー(本書では”エスカリバー”)
ぐらいしか知りませんでした。

六世紀ぐらいにブリテンにいたらしいのですが、まあ真偽のほどはさておいて、
ちょっと前にイギイスのニュースでエクスカリバーの刺さってた岩が発見された
とかいうのがありましたね。

アーサー王は、ブリテン王コンスタンスの孫にあたります。コンスタンスの長男
モインズが王位を継いだのですが、家来の裏切りにあってサクソン族に制服され、
その家来ヴォーティガンが王になります。
ところが、モインズのふたりの弟ウーゼルとペンドラゴンがヴォーティガンと戦い
魔法使いマーリンの助けを借りて勝利し、ペンドラゴンが王位につきます。

サクソン族がふたたび攻めてきて戦いには勝利しましたがペンドラゴンが殺され、
ウーゼルが王位につきます。ちなみにこの話の中では、マーリンがアイルランドから
魔法で石を運んでペンドラゴンの墓を築きます。これがストーンヘンジなんだ
そうです。

で、ウーゼルと王妃イグレーヌとの間に生まれた子がアーサー。

アーサーは、父の死後、15歳で王位につきます。しかしウーゼルの重臣の一部から
反対があり、教会の司教に説得してもらいます。
すると、教会の外にいきなり大きな岩に突き刺さった剣があらわれます。岩には

「わが名はエスカリバー 正しき王への宝なり」

という言葉が刻んであります。アーサーが王になるのを認めない貴族や兵士たちは
剣を岩から引き抜こうとしますがびくともせず、アーサーがやってみたらスポッと
抜けます。

その後アーサーはブリテン島の東部を制圧、サクソン族を追い払い、それから
北部スコットランド、アイルランド島も制服します。
アーサーはギネヴィアと結婚し、ローマ帝国と戦争をし、フランスの山に住んでる
人食い巨人と戦ったりします。

とまあ、アーサーに関する話はじつはこのくらいで、あとは周囲の部下だったり優秀な
騎士の話になります。
ラーンスロットというめちゃくちゃ強い騎士が奥さんのギネヴィアと恋仲になるのですが、
そのくだりにちょっと出てくる程度。

円卓会議とは、ここに座る資格のある者は王への忠誠を誓い、戦略などを話し合うもの。
上座も下座もないので皆平等ということですね。日本でも農民の一揆などで、誰が首謀者
(リーダー)か分からないようにするために円状に書いた、なんて話もあります。

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