晴乗雨読な休日

休日の趣味レベルで晴れの日は自転車に乗ってお出かけ。雨の日は家で読書。

グラハム・ハンコック 『惑星の暗号』

2011-02-21 | 海外作家 ハ
なんでも、グラハム・ハンコックは、あのエジプト考古学の
第一人者ザヒ・ハワスを敵に回して、強引な調査だの持論だの
をぶつけていたそうで、まあ「神々の指紋「創世の守護神」が
ベストセラーになったことで、いくぶん強気(中には「そりゃ
こじつけが強すぎない?」というのもありますが)な展開に
持っていこうとして、それが反感を買ったりなどもしている
ようで。

今作『惑星の暗号』は、エジプトやインカといった”地球の”
古代文明ではなく、火星。

ご存知の方も多いと思いますが、1976年に火星探査バイキング
1号が撮影した、火星の「顔」。
のように見える、いやいや、あれはたんなる模様だ、などと議論が
あったようで、かのカール・せーガンも文中に登場し、彼はNASA
の見解と同じく「あれは自然にできた顔のように見える山」と
主張しています。

しかしそこはハンコック、どうしても「顔」が自然にできたものでは
なく、人工なのでは?と思われる証拠を集めます。

火星には「顔」だけではなく、たとえば北半球と南半球の平均高度が
数千メートルも違ったり、「顔」近くに謎の小さい丘の群集があり、
その位置というか配列が、自然にできたものとは思えない、らしいです。
さらに、5角形ピラミッドというのもあるようで、これに線を引いて
調べていくと、ある数学的定数が出てくる、などなど。

その他にも、火星はなぜ死の星になったのか、隕石(小惑星)の衝突
だとすれば、6500万年前に恐竜をはじめとした生命が大絶滅した
ユカタン半島に落ちた例の「事件」がいつ起きても不思議ではない、と。

そして、1万2千年前に氷河期が終わった原因も、地球の問題ではなく、
外的要因、つまり隕石なり小惑星なりが衝突して、いっきに海面が上昇
して、ほぼ現在の陸地と同じ形になった、と。

まあ、「信じるか信じないかは、あなた次第」といったことですね。
胡散臭いというわけではなく、宇宙にロマンを馳せるのが大好きな人
にとっては最高に面白い作品です。
コメント
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